CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

NHKスペシャル 調査報告 STAP細胞 不正の深層

2014-07-29 20:18:37 | ドラマ映画テレビ感想
あまり得意なジャンルでないのですが、
あれだけ話題になったし、どんなもんだろうと
ついつい、好奇心に負けて見入ってしまいました
番組の構成とか、そんな目で見てしまったので
不純でありますけども、
なかなか興味深くて面白いテレビでありました

題名からして、不正と銘打ったところが凄いなと
思わなくもなかったのですが、
どうしてあの事件が起きたのか、
これについて、リーダー個人を中傷、攻撃するという内容でなく、
組織的なというか、いわゆる、私が大好きな失敗学的なアプローチも見えて
大変有意義でありました
事実関係は、わからない以上なんともいえませんが、
なんというか、なるべくしてなったかのような
組織の不可解な甘さみたいなのに切り込んだのが楽しかったのであります

最終的には、さほどに新しい発見とか、情報が出たわけではないにしろ
考え方の整理という部分で、偏りはあるかもですが面白くて、
科学という分野において、問題点がいくつかある、
紳士協定めいたなかで繰り広げられているところもある、
存外、研究なんて、検証部分がおざなりなところもある
いや、おざなりというか、前提が厳然とあるけども、
その前提は、個々人の資質により左右しそうであると
そんなところが炙れたように思えて、
大変楽しかったのでありました
全部がそうではないというのは無論そうでありますが、
余地を残しているというところが、
学問的な自由というのと、営利的な何かという部分の垣根を
わからなくしているようでもあり
なかなかどうして、興味深いのでありました

学問はやはり、学問であって、
社会とは隔絶とまでいわなくとも、
何かしっくりこない何かなんだな

そんな感想を抱くにいたったのでありました
最終的には人間によるという部分は共感を覚えるところでありまして、
日常にもこんなことは潜んでいる、
そう思うほどに、もっと、失敗学的アプローチで、
誰がというのではなく、どうやってそうなっていくかを
ぐいぐい調べてほしかったななんて、思ったりなんだったり
素敵に楽しませてもらったと
そんなお話でありました

テレビにするためなのか、本当にそうなのか、
わかりませんが、名誉だとか、なんだとかという
人間の利己心を動かす何かがバックにあったんじゃないかと
そういう指摘は、ありきたりだけど大好きであります
そうであるだろうという、妙な期待に
こたえてもらったかのようであり、
真実がこうではないにしても、
番組というか、見るものとして、非常に面白かった

そんな下世話な話でありました