夏期限定トロピカルパフェ事件 作:米澤穂信
結構古い小説だったようだけども、
大変楽しく、少年少女の謎解き物語を楽しめたのでありました
最終的には結構ビターな感じで、ジュブナイル小説かと思わせて、
なかなかという感じが素敵でありました
シリーズもののようながら、初めて読んだのがこれなので
その前がどうなのかわからないけども、いかにもなヤレヤレ系少年が探偵役をしつつ、
謎でもないけど、羊をかぶった狼といっても差し支えない少女と
ひと夏の冒険という名の甘い物巡りをするというお話なんだが
それ自体も周到に用意された何かであって、うんぬんといった感じで
少年が探偵をさせられて、その誘惑に抗えないという感じ、
だからこそクライマックスでの悲壮とも異なる終結が
非常にドラマチックでよかった
文庫版で読んだんだが、2006年発刊とのことで、
いかにもその時代っぽいなという内容、キャラクタ、流れなんて感じて
なんとも親近感というか、ああ、そういう時代だったなと
別段時代感が出る物語ではないんだが、
キャラクタの造詣にそういうものを感じたのでありました
味わい深い
丁寧に張られた伏線と、そこに従って少年のムダな頑張りともいえるような
推理という麻薬に引き寄せられてしまうかのような、
謎解きの楽しさ、その嫌味のなさみたいなのがさらさら流れて大変楽しかったのでありました
そういう理知的ともいえるような主人公の相棒とは異なる形で、
親友とも呼べる朴訥な少年も出てきて、これまた、
少年漫画のようで、実によいと思うばかりでありました
推理が若干強引ではないかと思うところも、なきにしもあらずだけども、
そういわれてしまうと、そうかもなという感じで、
この匙加減が絶妙なのがいいんだなと、わずかなミスを突いていくところを読むたびに思うのでありました
普通気づかないと思うわけだよハンカチを使ったり使わなかったりとか
そして、今更ながら作者が同年代と気づいて驚いたというか、
なんか腑に落ちたのでありました
岐阜県の同い年なら、どこかですれ違っていてもなんて思ったりしてしまうのである
そんなわけはないのだがね
結構古い小説だったようだけども、
大変楽しく、少年少女の謎解き物語を楽しめたのでありました
最終的には結構ビターな感じで、ジュブナイル小説かと思わせて、
なかなかという感じが素敵でありました
シリーズもののようながら、初めて読んだのがこれなので
その前がどうなのかわからないけども、いかにもなヤレヤレ系少年が探偵役をしつつ、
謎でもないけど、羊をかぶった狼といっても差し支えない少女と
ひと夏の冒険という名の甘い物巡りをするというお話なんだが
それ自体も周到に用意された何かであって、うんぬんといった感じで
少年が探偵をさせられて、その誘惑に抗えないという感じ、
だからこそクライマックスでの悲壮とも異なる終結が
非常にドラマチックでよかった
文庫版で読んだんだが、2006年発刊とのことで、
いかにもその時代っぽいなという内容、キャラクタ、流れなんて感じて
なんとも親近感というか、ああ、そういう時代だったなと
別段時代感が出る物語ではないんだが、
キャラクタの造詣にそういうものを感じたのでありました
味わい深い
丁寧に張られた伏線と、そこに従って少年のムダな頑張りともいえるような
推理という麻薬に引き寄せられてしまうかのような、
謎解きの楽しさ、その嫌味のなさみたいなのがさらさら流れて大変楽しかったのでありました
そういう理知的ともいえるような主人公の相棒とは異なる形で、
親友とも呼べる朴訥な少年も出てきて、これまた、
少年漫画のようで、実によいと思うばかりでありました
推理が若干強引ではないかと思うところも、なきにしもあらずだけども、
そういわれてしまうと、そうかもなという感じで、
この匙加減が絶妙なのがいいんだなと、わずかなミスを突いていくところを読むたびに思うのでありました
普通気づかないと思うわけだよハンカチを使ったり使わなかったりとか
そして、今更ながら作者が同年代と気づいて驚いたというか、
なんか腑に落ちたのでありました
岐阜県の同い年なら、どこかですれ違っていてもなんて思ったりしてしまうのである
そんなわけはないのだがね