CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【マンガ】へうげもの

2018-02-08 21:08:57 | 読書感想文とか読み物レビウー
終わってしまった
唯一単行本を買い続けていたマンガであります
連載開始から最期まで、
興味をもって見守れた作品だったのであります

何から語ったものかという感じなのだけれども、
この本のおかげで、陶磁器に興味をもって
今となっては、立派な似非数寄者になっていて、
茶は点てるわ、陶器を集めるわと、本当にもう
人生に多大なる影響を与えてくれたマンガだったと
思い返すのでありました

内容全般の感想となると、あちこち跳んでしまうけども、
歴史マンガであり、マイナーな史実を
実にうまく漫画的に扱っていたようで勉強しながら読んで
戦国という時代をこのマンガ基準で考えてしまうように
なってしまったのであります
秀吉を中心にといえばいいか、戦国時代を豊臣という軸で語った
そういう物語だったと思うのでありますが、
あれこれと数寄の発生や、時代における武将の生き様が
ありあり描かれていて、うそとはったりと、様々なものが
妙を得ていた凄い作品だと思うのであります

個人的には、織田有楽をかっこよくというか、
ありのままに描きながら、かっこよく見せたというのが白眉にすぎると
思ってしまったりなのでありまして、
一番好きなのは、有楽斉だなと思ってしまうところ
次点で、細川藤孝かしらと思うのだけども、
戦国における文化人と、その矜持、そして器や書といった作品なんかに
凄く興味を抱かせてもらったのであります

おかげで、いくつかの名物をわざわざ美術館まで見に行ったりもしたわけでありますが、
古田織部という美濃に織部焼をもたらしたとされる偉人というか、
変人について、これほど楽しく知ることができたのが
嬉しいことこのうえないと思うのでありました
昔から緑色は好きだったけども
これによって、より一層好きになったようにも思ったり

とにもかくにも、マンガの面白さよりも、
ここから影響を受けたことの多大さに
自分自身、自分の生きた中に血肉として備わったマンガだったと
思ったりするのであります
本当に面白かった、ありがとうへうげもの
何よりも、己を選び、乙でありたし