CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】「廃業寸前」が世界トップ企業になった奇跡の物語

2018-02-07 21:05:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
「廃業寸前」が世界トップ企業になった奇跡の物語  作:駒井 俊雄

ステンレス魔法瓶の可能性を世界に広げた
本当の話をもとにした、ビジネス読本的な小説でした
最近、こういうのは読んでなかったなと
久しぶりに読んで楽しく過ごしたのであります

内容は、ランチェスター戦略を用いたりしながら、
負けている状態から、どう勝ちにいくのか
戦略と戦術、事業と営業の方向について、
商品を交えながら、メーカーの戦い方について
非常に面白く読めた小説でありました

さすが小説といったらいいのか、
ちょっと、流石にそんな露骨な話はないだろうと
キャラクタや、物語の展開に不審を覚えたりしたんだけども
それはおいといて、量販店に対しての戦略が当たって
勝ちを掴んでいくというストーリーは、
読んでいるとわくわくというか、いいなぁと
少なからず、量販店営業で辛酸を嘗めた身分からすると
羨ましく思えたのでありました

違和感ではないけども、まぁ、そりゃなぁと思えたところでは、
主人公が最初は、うまくやれないでいて、
営業が下手な感じなのかと思わせる展開なんだけども、
読んでいると、どう考えても、そうじゃない
この熱さと勤勉さがあったら、営業マンとして普通に出来るやつだなと
思っていたら、案の定という感じで、
まぁ、なんだろう、私が歳を食ったからか、
こういう本の読み方として、若者の評価が違ってしまうと
妙な経験をしたのでありました

内容としては、量販店営業のイロハみたいなところも多くて、
情報が確かに古いんだけども、今でもこんな感じだよなと
バイヤーとの関係や、代理店営業の考え方なんかも
非常に面白くて、今の若い人が読んでも
もうひとつぴんとこないんじゃないかと
思ったりもするけど、少し後の時代に同じような業界で
営業していた身分とすると、凄くわかりやすいというか
そういうことだったよなぁなんて、
わかったようなことを言いたくなるような
そんな気分になったのでありました

こういう読み方をしているということは、
本質を読み取れていないということだし、
なんだか、自分の出来なかった何かを補完していうだけのようで
考えすぎると憂鬱になってしまうんだが、
ともかく、営業で勝ったという話が、しみじみ読めると
そう感じたのでありました
でもまぁ、出来すぎでもないが、人間関係やバイヤーとの取引について、
現実なら、もっとこうじゃないかなと
より陰惨だったり、なんだかんだを思ったりしたのでありました
よくないな、この感想