CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】台湾一周鉄道の旅

2016-05-07 18:47:00 | 読書感想文とか読み物レビウー
台湾一周鉄道の旅  著:結解 喜幸

近々、一周とまではいかないまでも
台湾縦断計画をしているため、
参考になればと読んだのであります
取材の時期が1990年代ということで
いかんせん情報が古いというか、今とはまるで違う
むしろ、この時代にいっておけばよかったと
改めて思い知る、なかなか楽しげな台湾旅行が
つらつら書き並んでいたのでありました

内容としては、さほどに目新しい発見や、
凄い知恵知識が出てくるわけでなく、
ただ、鉄道にのって、あっちこっちいってみたと
まぁ、そういう旅行記であります
その割りに、大きな観光地へ行くわけでもなく
ただただ、電車に乗り、さりとて、電車描写ばかりでもなく
非常に毒が薄いというか、
今では、この内容で本が出ることはなかろうと
いらんことを考えてしまうほどでありました
もっとも、当時にはこの旅行記ですら
貴重だったのかもしれんと思うと
また、なかなか思い至るところがあるのでございます

内容は、初めて台湾へ遊びにいってどっぷりとはまり、
台北から、新竹、台中、彰化、嘉義、高雄と南下しながら
あちこち顔を出すといった具合で、
当時の台湾らしいというべきか、
今でも台湾いくというと、中高年から誤解されがちな
赤線の話なんかも出てきて
いかにも、懐かしい昭和風景があったかのような描写が
素晴らしいというか、見てみたかったと
嘆息見舞うのでありました

弁当売りとの微笑ましいやりとりやら、
旅先で困っていてもすぐになんとかなったりとか、
日本語通じたり、通じなくても漢字でなんとかなったりと
この頃もやっぱりそうであったのかと
感心しきりにしつつ、ローカル線の旅も
面白そうだなと思わされたのでありましたとさ
うまいものを食うという目的は
いつの時代でも達成できるのが素晴らしいですな