禿頭礼讃 著:フィリップ エリアキム
私小説めいた、禿に悩む男性を描いたドキュメンタリ本でした
禿を嘲笑ったふさふさだった学生時代、
禿はじめたことに気付いた瞬間、
禿に恐怖する時代、
禿から救われた恋愛、
そしてその破たん
そんな、禿と付き合い続けた葛藤と絶望と
ささやかな幸せをつらつら、くだらない冗談を交えつつ
おどろおどろしく書いた内容でありました
くだらねぇ、と言いながら笑ってしまう内容ながらも、
つと、自分を振り返って、はたして笑うことはできるかと
ちょっとだけ疑問に思わなくもなかったものの
ともかく、楽しい気分で読んだのであります
禿に思い悩むこと、ところどころはさみこまれる
嘘か本当かわからない、禿に関する格言集とかが
まぁ、なんだろう和むというか、面白かった
しかし、本人はいたって真剣というか
この禿によって、人生を大きく前進させていたというか
髪がなくなる前に、モテられるだけモテておこうと
相当数の行きずりの女と、なんとかなったらしい部分とかは
ちょっとしたコントじゃないかと思うようなテンションで
まぁ、なかなかすげぇなと思うのである
そのバイタリティがあったら、頭髪なんぞ
些細なものじゃないかしらと、つっこみをいれたくなるんだが、
人生が絶望にむかっていく様を
とつとつと恨みごとのように連ねていくのも
趣深い感じでありました
ようは、禿ることへの恐怖をつづった
そういうお話だったわけでありまして、
何か世をはかなむというほどでもないし、
人生に大切なイシューをもらったとか
そんなこともあるはずのない一本ながら、
なんとも、涼やかに読み終えた気分なのでありました
ただ、巻末の著者写真がハゲてないのは
なんでなんだろうかと考えてしまうんだが
あれは若いころの写真、あるいは、作中に登場した
いずれかの植毛方法の結果なんだろうかしら
私小説めいた、禿に悩む男性を描いたドキュメンタリ本でした
禿を嘲笑ったふさふさだった学生時代、
禿はじめたことに気付いた瞬間、
禿に恐怖する時代、
禿から救われた恋愛、
そしてその破たん
そんな、禿と付き合い続けた葛藤と絶望と
ささやかな幸せをつらつら、くだらない冗談を交えつつ
おどろおどろしく書いた内容でありました
くだらねぇ、と言いながら笑ってしまう内容ながらも、
つと、自分を振り返って、はたして笑うことはできるかと
ちょっとだけ疑問に思わなくもなかったものの
ともかく、楽しい気分で読んだのであります
禿に思い悩むこと、ところどころはさみこまれる
嘘か本当かわからない、禿に関する格言集とかが
まぁ、なんだろう和むというか、面白かった
しかし、本人はいたって真剣というか
この禿によって、人生を大きく前進させていたというか
髪がなくなる前に、モテられるだけモテておこうと
相当数の行きずりの女と、なんとかなったらしい部分とかは
ちょっとしたコントじゃないかと思うようなテンションで
まぁ、なかなかすげぇなと思うのである
そのバイタリティがあったら、頭髪なんぞ
些細なものじゃないかしらと、つっこみをいれたくなるんだが、
人生が絶望にむかっていく様を
とつとつと恨みごとのように連ねていくのも
趣深い感じでありました
ようは、禿ることへの恐怖をつづった
そういうお話だったわけでありまして、
何か世をはかなむというほどでもないし、
人生に大切なイシューをもらったとか
そんなこともあるはずのない一本ながら、
なんとも、涼やかに読み終えた気分なのでありました
ただ、巻末の著者写真がハゲてないのは
なんでなんだろうかと考えてしまうんだが
あれは若いころの写真、あるいは、作中に登場した
いずれかの植毛方法の結果なんだろうかしら