CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】明日対局。

2016-05-03 23:18:25 | 読書感想文とか読み物レビウー
明日対局。  著:渡辺 明

久しぶりに将棋の本を読みました
渡辺竜王が、駆け出しのころというと語弊がありますけども、
ノンタイトルから、初タイトルである竜王の獲得、
そして、防衛から永世を手に入れるあたりについて
自前のブログで書いていた内容を書籍にしたと
まぁ、いわゆるブログ本というやつでありましたが
なかなか面白かった、というか興味深い内容でありました

米永先生もまだ御存命の頃だったり、
駆け出しの頃の戸惑いめいたものや、
将棋解説なんかもわかりやすくて楽しい文章で
読ませるなと驚いたのでありますけども、
思った以上に、無類の馬好きなんだそうで
そっちの趣向というか、乗っている文章がまた
楽しそうで素敵でありました

まさにスターダムにのし上がるというか
ものすごくのっていた頃のものだからか、
初めて羽生先生に勝ったあたりの喜びようから、
あの伝説ともいえる竜王戦のあたりにおける
細かな描写の違いみたいなのが、
リアルな歴史を感じるようで、非常に面白かったのでありました
遠慮しつつ、さりとて、倒すべき相手としていたというか、
なんだろうか、面白い

あとは、わたしもよく知らなかったのですが
同期でもないけど、比較的若い世代で似たところが、
先日のNHK杯選手権者の村上さんだったり、
豊島さん、なめちゃん、天彦さんなんかが出てきて
今まさにという感じがして、
非常に楽しく読めたのでありました
この人たちが上がってくるという時代に生きていたのに
知らないというのがもったいないことしたなと
改めて思ってしまうのであります

個人的には、お子さんを少しずつ教育していってる姿が
ほほえましいというか、小さいのに詰将棋を結構解いているというのが
なかなか衝撃的だったのでありますけども
掲載されていた、いたって普通の7手詰めに
まさかの30分かかったわたしには、ちょっと理解が遠い内容もありながら
さりとて十分楽しんで、将棋漬けになったように思える本でありました