横浜そごうで、奥の院御本尊御開帳記念 京都 清水寺展が始まった。昨日は、初日で、開眼法要(かいげんほうよう)が催されたらしい。最終日の3月26日には、結願法要(けちがんほうよう)が催されるとのこと。美術品としてだけではなく、信仰の対象としての配慮がなされていることは嬉しい。
今日、ちょっと寄ってみたが、2003年に、243年振りにご開帳になった三面千手観世音菩薩座像の御前立(おまえだち=本尊を正確写し取った仏像)を始めとして、貴重な仏像が並ぶ。室町時代のものがメインだが、古いのは、平安時代のものもある。奈良時代に開かれた古いお寺なのだが、何回も戦乱に巻き込まれたり、火事で焼失して、古いものがあまり残っていないのだろう。
ということで、国宝や重要文化財はないが、表情豊かな躍動的な仏像が並んでいる。風神、雷神、奥の院二十八部衆などは、特に印象的。いろんな小道具(楽器、武器、お宝など)を持っていて楽しい。仏像は、三十三間堂のものに似ているのだという。お寺だと暗くてよく見えないが、こう展示されていると、じっくり観察できる。特に、私のような、ど近眼の人には、ありがたい。
江戸時代の清水寺参拝曼荼羅を見ると、今も昔も人気の高いお寺だったことがわかる。お堂の配置もあんまり変わっておらず、五百年一日の思い。3本の滝も当時からある。豊臣秀吉の手紙なども展示されている。
横浜在住の方は、買い物ついでに寄ってみてはいかが?
写真は、2005年8月に清水寺を訪れた時のものです。