かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ローマ人の物語ⅩⅣ

2006年03月20日 | Books
ローマ人の物語ⅩⅣ(14)を読了した。塩野七生さんの、独特の断定的口調(断じて○○にちがいない)に魅了されてから、早15年近く経ったということか。客観的なのか、独断なのかわからないところが、いいところ。この本を買って読むことが年中行事になっている(ユーミンのアルバムは、最近今一不規則)。
ここまで、自分の言葉で、歴史を語れるというのは、すごいと思うし、他にあまり見たことがない。どうしても、歴史書は、客観的に書かれがちである。これだけ主観的に書くには相当の勉強と理解と思索が必要だ。
正直、カエサルから五賢帝あたりまでが一番面白かったような気もするが、滅び行く状況も興味深い。ローマ帝国が、あまりにも大きすぎたのだろう。第14巻では、ローマは、滅亡したり崩壊したりしたのではなく、溶解したと説く。なぜならローマ人がキリスト教徒に敗れたのではなく、ローマ人がキリスト教徒になってしまったのだからという。
いろんなトリビアが披露されているのも面白い。ローマの休日や、世界各国の占い自動販売機でも有名な真実の口は、元々は古代ローマ時代の、マンホールの蓋(河神の顔)だったとのこと。これは、皆さん知らないでしょう。私も、知りませんでした。25年前、唯一イタリアに行った時、定番の写真は撮りました。
最近は、文庫本も出てますが、やはりこのタイプの本は、本道の、ハードカバーで読みたいものです(好き好きですが)。
コメント
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