「那波多目 功一展 ―清雅なる画境―」 (於)横浜駅東口・そごう美術館
日本芸術院会員、那波多目功一(なばため こういち・1933年生まれ)の院展出品作など約70点を展示。
日本画壇の重鎮だそうだが、私が作品を見るのは初めて。人物が出て来る絵は少なく四季の花々や風景が中心。大作ぞろいで見ごたえがある。
また作品に添えられた本人のコメントが面白い。制作過程や師である松尾敏男のことなどが親しみやすい文章でつづられている。
作品では、構図が印象的な桜の絵『爛漫』や幻想的に描かれた牡丹の絵などが素晴らしい。
現在81歳。初期の作品では黒が基調のものもたくさん見られるが、最近描かれた絵の色彩が底抜けに明るいのが微笑ましい。
■会期:2015年6月21日(日)まで