曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

グレープフルーツ

2024年07月07日 | 日記

今日の花

合歓の花  あちこちで合歓の花を見かけるようになりました。マメ科の植物ですが春のミモザの花に似ているなと思い調べてみたらやはり近い種なんですね。

 


 今日は7月7日七夕祭りの日ですね。短冊に書く夢や希望も昔ほどは無くなりましたがもしもかなうことなら今でも書きたいことはいくつかあります。
笹も短冊も準備が無いので願い事は置いといて今夜は夜空を見上げるだけにしておきました。

さて、梅雨は明けたのかと思うほど暑くて夏らしい天気が続きますね。野外での畑仕事は最も厳しいこの頃です。畑に行かねば夏草は勝手に生い茂りみかん畑は緑に覆いつくされてしまいます。
そして秋分の日を過ぎるまでは夏草との戦いは続きます。

ところで、夏の果物と言えばスイカ・メロンが代表でしょうか。今年は何年ぶりかで畑にスイカの苗を植えました。手入れも行って順調に実がなりついていたのですが、スイカの苗の周りをイノシシやタヌキから守るための柵は作ったのですが空からの攻撃を守るための防鳥ネットを張るのが遅れて先日見に行ったら大きくなったスイカが4個もカラスに食べられていました。とても残念でしたが次のスイカは守り通したいと思っています。

私は柑橘農家ですので柑橘類も一年中食べています。このクソ暑い時期の柑橘としては甘いものよりさっぱりとしたジューシーなものが良いのではないでしょうか。何年か前から我が家でもグレープフルーツを栽培して食べています。グレープフルーツってそんなに美味しくはないけどどこのスーパーでも一年中売っていますよね。グレープフルーツが好きでいつも購入する人がいるのだなあと感心したりしています。この記事を読んでくださる皆さんはグレープフルーツってよく食べますか。私の知り合いの人でグレープフルーツが大好きという人はあまりいません。それでも世界中で生産されるグレープフルーツの量は莫大なものです。大半は生で食べるよりジュースに加工されて消費されているのではと想像しています。
そんなグレープフルーツですから日本で栽培しても大して売れないかもしれませんね。私はあまり甘くない文旦系の柑橘の味も好きなので今の時期美味しくいただいています。買ってきた外国産のグレープフルーツとも味比べをしていますが我が家のグレープフルーツもけっして悪くはないと感じています。

 


グレープフルーツの木

 

 

3月にも食べてみました

糖度が12度あって悪くはないですね。でも春に食べるのはほかにもっと美味しい柑橘がありますので止めておきましょう。

 

最近木から取って来て食べていますが、冷蔵庫でよーく冷やしておくとうまいです。
面白いことがありました。畑でグレープフルーツともう一つ美味しくない柑橘とを取って畑に置き忘れて帰ったことがあります。次の日に置き忘れた畑に行って見たらカラスがグレープフルーツのほうだけくりぬいてきれいに食べていました。別の実は触ってもいませんでした。

 

 

今日はスーパーでピンクのグレープフルーツを一つ買ってきました。円安なので結構高いですね。

ごちそうさまでした。我が家のグレープフルーツよりちょっと酸っぱかったです。スーパーにはどこの国で生産されたものか書いてありませんでした。

 

今日の空と海 (いつものみかん畑から)


久々の魚釣り

2024年07月04日 | 日記

今日の花

マンデビラ  この植物はキョウチクトウ科に属するもので毒があります。でも花はきれいですよね。

 


 梅雨も昨日から一休みらしく朝から穏やかな良い天気でした。夕方になり海を眺めるとべた凪です。春以来みかんの仕事も忙しかったので今年になって魚釣りには一度も行っていません。

6時半に仕事をやめて、久しぶりで釣竿を取り出しいつもの釣り場に出かけてみました。そこは大きな船が接岸できる水深のある荷上場です。普段は良い釣り場なので釣り人でにぎわっていることが多いのですが岸壁にはだーれもいません。釣り人が来ないということはこの頃あまり釣れていないということでしょうか。

荷上場の端っこに古い錨がおいてありますがその上にアオサギが止まっていました。アオサギは釣り人をうまく利用することを覚えていて釣り人の後ろにたたずんで小魚が釣れるのを待っていることがままあります。人の食べられないような小魚が釣れると釣り人がそれを投げてくれることがあるからです。それだけではありません、鳥にやるつもりのない釣った魚をバケツの中から勝手に失敬して行くこともあります。油断のならない奴らです。今日は釣り場の風景の中で唯一カメラの被写体として面白そうだったので何枚か撮ってきました。でも近づきすぎると嫌われたのか逃げてしまいました。ある意味ではこれで安心して釣りができます。

だーれもいない釣り場では竿を出すのに何処でも選べるのですがその贅沢はかえって選択を難しくします。久しく釣りをしていないものですから右のほうが良いか左が良いか全くわからないのです。
そこで意味はないのですがアオサギのいた場所の近くに決めました。
今日はアジを狙ったサビキ仕掛けです。一投目から当たりがあり20cmほどの小あじが釣れました。時間もまだ早いのでこの調子でゆくと20匹くらい釣れたらいいなと心の中で皮算用をしていましたが、以後釣れるのは雑魚ばかりです。サビキ仕掛けに40cmほどのチヌ(黒鯛)がかかりましたが真鯛の方が良かったなあと思いつつ久々なので取り込みました。うちのカミさんは真鯛は食べるけど黒鯛は美味しくないと言って食べないのです。釣った責任上は私がすべて食べて差し上げます。

日が暮れると当たりも無くなったので8時に納竿としました。帰り道ヘイケホタルの発生地で車を止めてみましたがいませんでした。もう終わったのかな。

 


釣り場のアオサギ

行っちゃいました。

 

これから食糧調達のお仕事です。

目的とは異なりましたが十分ですね。

静かに一日が暮れて行きました。

 

これから釣って来たお魚を料理します。若いころから40年くらい釣りをやりましたのでどんなお魚でもさばくことができます。無駄には致しません。

小魚まですべて調理しました。あのアオサギが私の釣りの最中にそばで待っていたらメバル1匹くらいはあげたのにね。

 

 


夜の森に棲む生き物たち

2024年07月03日 | 日記

今夜のキノコ

夜の山道を走っていると車のライトにすくっと立ち上がったキノコが目に入りました。

 


 しばらく降り続いた梅雨の雨も今日はやんだので山へホタルを見に行って見ることにしました。6月の中旬に山へ入ったときにはもうちらほら飛んでいましたが、7月になった今まだいるかどうか気になっていたのです。今の時期には月が無いので森の中は真っ暗です。ヒメホタルのかすかに点滅する光はやはり本当の暗闇の中でないとその美しさを発揮できません。森の中の暗闇とホタルを求めて山の中を歩いてきました。森から出て駐車場の広場に着くと空に瞬く星の光でさえ明るく感じられます。

 


今夜の目的のヒメホタル

 

森の中に棲む星たち

 

森を出て空を見上げると悠久の瞬きの夏の星が耀いていました。

 

帰り道山道でウリボウたちに出会いました。

子供たちだけでお母さんとは一緒でなかったようです。巨大なお母さんに出会うのは御免こうむりたいですね。

 

 


薔薇の季節 宇部小町

2024年05月24日 | 日記

今日のホタル

ゲンジホタル  年々少なくなるのは悲しいですね

 


 皆さんお久しぶりですね。3月からこのブログをお休みしていましたが至って元気にしています。暮らしの上で少しいそがしかったものでお休みしていました。

いつの間にか5月も下旬になり野山はすっかり緑になりましたね。明るい日差しの中で緑もまぶしいくらいです。桜や菜の花の春の花がひと段落したところで初夏の花薔薇が咲き誇っています。
昔私が高校生だったころ一時期薔薇に嵌まったことがありました。その時、明るいオレンジ色の蔓バラを作ったことがあります。大倫の花は道行く人から素敵と褒められました。そして今は
薔薇に嵌まっているわけではありませんが何年か前に宇部の方から宇部小町という小さな花の蔓バラをいただきました。最初は鉢で作っていたのですが水やりなどの管理が大変なので道路わきのみかん畑に植えました。するとたった1本の薔薇の木が年々蔓を伸ばして見る間に5~6mにまで広がって行きました。いつも大した手入れはしていないのに今年は特に花をたくさん付けました。そして今日あたりほぼ満開です。
道行く人や我が家へのお客さんが足を止めて素敵だとほめてくださいます。今年はおそらく1000個以上の花を咲かせていると思いますが私の手入れのせいではありません。私は何もしていないのに薔薇が自分の力でこんなに多くの花を咲かせたのです。今年は特に色合いもいいですね、白からピンクへのグラディエーションが素敵です。バラは桜のように一気に咲いてパッと散るわけではありません、咲初めからずいぶん長い間楽しむことができました。

 


蔓薔薇 宇部小町

 

 

 

 

 

 

この薔薇を一枝送ってくださった方に感謝いたします。


彼岸桜 2種

2024年03月19日 | 日記

 今年は3月17日が彼岸の入りでしたね。昨日は家の前の道を鈴の音と共に沢山の白装束の人たちが通り過ぎて行きました。お遍路巡りの人たちです。
毎年この時期には我が家の前の道をお遍路さんたちがにぎやかに通ります。私にとっては鈴の音と楽し気な人の話し声はウグイスの鳴き声よりももっと春の訪れを感じます。

そんな彼岸の今日、我が家の桜山へ行って見ました。入り口近くにある早咲きの寒桜はすでに花は無くなりすっかり葉桜となっていました。

重なり合う桜の樹の間からピンク色の花と白い花の樹が見えました。白い花の桜の樹は今年でもう3年目の開花ですので知っていますが、この時期に咲くピンクの桜は
今まで見たことがありません。その桜の樹はきっと今年が初開花だと思います。

この桜山の桜の樹はエドヒガンのように古い品種も植えてありますがほとんどは私が種を播いて作った新種の桜です。
今日咲いている2種の彼岸桜はこれから名前を考えてみます。初花をご覧ください。

 


ピンクの彼岸桜

 

 

白の彼岸桜

 

桜山からの眺め

すっかり葉桜の寒桜

我が家の桜山はみんな若い桜の樹です。

初花のピンク彼岸桜です。若い樹ですから花の数は少ないですが年取るごとに花着きもよくなると思います。

 

 

 


チャンドラーポメロ

2024年03月17日 | 日記

チャンドラーポメロ

 

Chandler Pummelo チャンドラーポメロをご存じですか。柑橘類の中で最も大きな実をつける文旦類の一品種です。3月になり我が家でもそろそろ食べごろとなりました。

 

山本柑橘園では20数年前から導入して栽培していますが販売用ではなく育種用の品種として使ってきました。日本に以前からある沢山の文旦類に比べると味はとても良いと思います。
それでも一般に販売向きでないのは食べにくいという大きな壁があります。温州ミカンのように剥きやすい・種がない・中袋ごと食べられる・甘いと言った良い条件に恵まれた柑橘とチャンドラポメロを比べるとすべてが反対ですね。チャンドラポメロを含んだ文旦類は剥きにくい・種が多い・中袋は固く食べられない・酸味が抜けるまで時期を待たねばならないなどのマイナスイメージが多すぎます。

にもかかわらず、文旦類のファンは結構いますし食べやすい形で食卓に出されれば多くの人は喜んで食べるのではないでしょうか。


今日は文旦チャンドラ―ポメロ(Chandler Pummelo)の詳しい由来と食べ方を紹介します。

 

チャンドラ―ポメロ(Chandler Pummelo)は1959年、カリフォルニア州リバーサイドの柑橘類研究センターで交配育種されたものの中から選抜されました。

交配の親はシャム・ピンク・ポメロとシャム・スウィート・ポメロのハイブリッドです。育種親は共にタイ国の品種です。

1961年にカリフォルニア大学リバーサイド校のキャメロン博士とスースト博士によって発表されました。

その後1970年代にカリフォルニハアの柑橘産地に広まったようです。日本にチャンドラーポメロが導入されたのは1977年のことでカリフォルニハアのリバーサイドの
日系の柑橘農家からいただいたとのことです。

チャンドラーポメロの果肉ははタイの赤みのあるピンクポメロと普通色のスィートポメロとの中間的な色でややピンクです。肉質はしっかりしていて剥きやすいです。

日本での栽培では3月から4月ごろが食べごろでしょうか、糖度14~15度になり、酸度も1.0前後にまで下がってきます。

育種親として使うとなかなか面白い品種が生まれてきます。

最後に一言お断りしますが、以前私のブログでもチャンドラーポメロについて紹介したことがありますがその中で品種の紹介に誤りがございました。
チャンドラーポメロについてどこの文献から引用したのか忘れたのですが、チャンドラーポメロはタイ国で開発された品種でピンクグレープフルーツと無酸文旦との
交配種だという説があったのでそれを信じて私のブログにも書きました。しかしそれは間違いであったことが分かりましたのでお詫びを兼ねて今回訂正して、今日
のブログで改めてご紹介させていただきます。

 


チャンドラーポメロの食べ方

チャンドラーポメロは皮が厚くてかたいので包丁か果物ナイフを使って剥きます。

まず、なり口側を平らに切り落とします。

裏側も同様に切り落とします。

剥きやすいように縦にも切り目を入れます。

縦の切り目を少し多めに入れると剥くのに楽です。

縦に半割にして端っこからフォークを使って中袋を取り除きます。ナイフや金串も使ってみましたがフォークが中袋を開くにも・種を取り除くにも・果肉を取り出すにも安全に使えます。

少し手間がかかりますが、なれるとそれほど難しくはありません。

 

食べる前に糖度計で糖度を測ってみました。約17度で甘さは申し分ありません。文旦特有のほろ苦さと酸味それにしっかりした歯ごたえは他の柑橘とは違いますね。

 

チャンドラーポメロはこれから旬を迎えます。いかがですか。

我が家の品種の中に、甘みの強い文旦「甘太郎」がいますがチャンドラーポメロの子供です。

 


春の訪れ 水仙

2024年03月15日 | 日記

 今日は3月15日です。ちょうど3月の半ばとなり、あたり一面春と言ってもいい時期となりました。
そして、確定申告の最終日ですね。午前中に税務署に出かけ申告を済ませて、帰りには春の野に出てみました。

屋代ダム公園では和水仙の花が終わっていましたがラッパ水仙が見ごろでした。

毎年この時期に水仙の花を見るために寄ってみますが、いつもほとんど人影はありません。もったいないことです。

 


黄色い水仙は元気をくれます。

 

白い水仙はやさしさに包まれます

 


ミモザの日 3月8日

2024年03月08日 | 日記

 3月になり、いま春を彩る様々な花が咲き誇っています。
ピンクの河津桜はほとんど終わりましたが桃色の花桃が咲き始めています。寒い冬が終わりピンクの花は来るべき春の暖かさを象徴しているようです。
そして、寒いうちから咲き始めている菜の花の黄色やミモザの黄色は春の明るさを表しているようで、見ていると心も明るくなります。

今日3月8日は国際婦人デーと国連で決められています。イタリアで始まったと言われていますがヨーロッパではこの日にミモザの花を女性に贈る習慣があるようです。
ミモザの花は私も大好きな花なので見かけるたびに写真を撮ります。今日は最近撮ったミモザの写真を国際婦人デーに合わせてブログにアップします。

写真のミモザの木は以前教会だったところの庭に30数年前に私が植えたものです。やがて大木となり毎年早春に黄色い花をたくさん付けてみんなを楽しませてくれましたが
元来材質のもろい樹ですから台風で何度か倒れました。そのたびに根元からヒコバエが出てきて再生して元のように大木になりました。
昔ミモザの木を教会に差し上げてからは我が家にはずっとミモザの木はありませんでした。最近は我が家にもまたミモザの木が欲しくなって教会から枝をもらってきて挿し木をするの
ですがなぜか活着しません。今年は時期を変えてもう一度挿し木にチャレンジしてみようと思っています。

 


元教会のミモザ

 

 

 


周防大島2024年の河津桜(オレンジロード)

2024年02月26日 | 日記

今日の椿

 


 ずっと前のことですが周防大島のオレンジロード(南側)が開通した時すぐにここにも桜を植えようと思いつきました。私は桜が好きなものですからこれまで新しい道路ができるたびに、街路樹として染井吉野を中心に道のそばに植えてきました。でも今回はソメイヨシノも少し飽きてきたので何かほかの桜をと考えました。その時、河津桜が思い浮かびました。早咲きの桜がいいかもと。

ここ数年木も大きくなりようやく街路樹としてこの道を通行する人たちに気づいていただけるようになりました。でも、この道はもともと山の中腹にある農道ですから通る人がとても少ないのです。車が通ろうが通るまいがそんなことどうでもいいことですけどね。桜は季節になれば咲きます。

 


周防大島2024年の河津桜(オレンジロード)


寒桜・寒椿・寒アヤメ

2024年02月01日 | 日記

 しばらくのご無沙汰でした。相変わらず元気で毎日ミカンの収穫と発送の日々を過ごしています。

2024年が明けました、ことしは4で割り切れる年なので閏年でありまたオリンピックの開催年でもあります。いい年になればいいなと願っていた矢先に元日早々大事件が発生しました。
出鼻をくじかれると言うか、正月で上向いていたテンションも一気に下がりブログはしばらく控えようと一月中静かにしていました。

それでも季節は移ってゆきます。今日はもう2月となり立春はもうすぐそこです。朝から小雨が降っていましたがしばらくぶりで我が家の桜山へ行って見ました。花の咲く前に草刈りなどしてきれいにしなければと園内を歩いてみると1本の桜の木にちらほらと花が咲いているのが見えました。その桜の樹は種を播いて作った桜ですが今年初めて花を付けたようです。1月の末から咲いていたようですので寒桜の一種なのでしょうね。これから毎年花をたくさんつけるようになると思いますので楽しみです。何と名付けましょうか。

椿の花も沢山咲き始めました。花の少ない季節に咲く寒椿…いいですね。  そして庭では寒アヤメがひっそりと咲いています。

 


新しい寒桜

 

 

南高梅の花

 

 

椿山の寒椿

 

 

庭の寒アヤメ