医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

バッサリ!

2018-03-22 06:28:37 | 薬局
在庫が消える。

こんな理不尽はない。
3月31日まで1億円ある在庫が4月1日には9,000万円になってしまう。
これは在庫の加重平均が10%ダウンした場合である。
実際には後発医薬品の占める比率が高くなっているので10%ダウンでは収まらない。
この在庫差損の1,000万円は誰が保証してくれるのか。
これは自己責任でしかないのか。
収入の7割も占めると思われる薬価の問題にしては薬局の対応は冷静だ。
ただ、目減りするのを静かに見守るだけである。
騒がないのが余裕なのか。

東京の医薬品卸は今月の28日から新薬価対応だそうだ。
要は新納入価が決まった段階で、28日までさかのぼって値引が入る。
これはありがたい。
という事は、来週からの仕入れはしっかり調整が必要となる。
出来るだけ28日以降の発注が賢い。
もっといい方法もあるが、医薬品卸の得意先もあるので、ここでは言えない。
この情報を持ってくる医薬品卸と知らんぷりの医薬品卸がある。
あなたがお付き合いしている医薬品卸はどっちかな?

さて、この在庫差損であるがなぜ薬局は怒らないのだろうか。
こんな不可抗力な対応はない。
まして中小薬局はそれなりの値引率で安い納入価では買っていないはずだ。
薬価が引き下げられるのは、誰かがスケールメリットを発揮して強引な値引き交渉をしているからである。
それがまわり回って大幅な薬価引き下げにつながる。

因みに、薬価の引き下げは毎年になる。
今年は通常の全面改定となる。
来年は本来ならば改定などあり得ないが、消費税の2%引き上げが予定されている。
国は賢いので、少しでも薬価を低く抑えたいので、実勢価格に2%上乗せとすると思われる。
となるとやっぱり全面改定となる。
2020年は通常の全面改定で、2021年からは部分改定と言いながらも、全面改定になると思われる。
なぜなら乖離率が大きい医薬品のみの引き下げと言っているが、全薬価の調査があって大幅な乖離率が見えてくる。
となるといっそのこと全面改定になるような気がする。
薬価は果てしなく引き下げが続く。

そのために薬価制度改革が行われて、後発医薬品が出た先発医薬品は限りなく後発医薬品の薬価に近づける仕組みが導入される。
極端な話は先発医薬品の製造を止めてもいいとまでしている。

死活問題ににもかかわらず問題にならないことが問題じゃないだろうか。
因みに、一番先に28日を告げる医薬品卸を大事にして欲しい。
曖昧な態度を続ける医薬品卸に情けは無用。




コメント (2)
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