医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

てんとう虫に注意

2018-03-24 05:29:27 | 薬局
安易に指示されるままでいいのか。

処方箋に記された内容を何の疑問も持たずに調剤していいのだろうか。
その時の責任は誰になるのか。
もし多剤による副作用で高齢者が転倒して、骨折をしてしまった場合、患者の家族が薬局の薬剤師を訴えたらどうする。
その患者家族は薬をもらう際に「こんなに飲んで大丈夫でしょうか」と何度も薬剤師に聞いていた。
その度に、薬剤師は「先生に相談してください」と返すだけだった。
なかなか医師には相談しづらいからこそ薬剤師に「大丈夫ですか」だった。
しかも”かかりつけ薬剤師”のはずだった。

にもかかわらず事故は起きてしまった。
夜中にトイレに行く途中で転倒したのだ。
その時に骨折してしまう。
患者はふらふらしたそうだ。
さて、これってどうなる。

多剤投薬を見直すために「薬剤調整支援料」が新設された。
この算定要件はかなりハードルが高い。
6種類以上の内服薬を4週間以上服用している患者について、薬剤師が処方医に文書で減薬を提案し、調剤する薬剤が2種類以上減少した状態が4週間以上継続した場合に、月1回125点を算定できる。
先ず、2種類は以上の減薬は処方医に対する挑戦そのものになる。
患者にの同意をもらう時に「2種類以上要らない薬がありますから、先生に減らしへもらってもいいですか」と患者に聞くのか。
患者が驚く。
2種類も要らない薬が出ていたんだと医師への不信感が芽生える。
さらに、そんなことを薬剤師から言われたら2度とその医療機関に行けなくなる不安がよぎる。
出入り禁止状態を感じる。
そんな「出禁」は出来ん。(あれ!)

さらに、算定できるタイムスパンが説明を複雑にする。
医療機関は処方箋の薬が減った段階で「薬剤総合評価調整管理料」(250点)と「連携管理加算」(50点)が加わり300点が算定できる。
連携管理加算とは「処方内容の調整に当たって、別の保険医療機関又は保険薬局との間で照会又は情報提供を行った場合は、連携管理加算として所定点数を加算する」とある。

高齢者で1割負担の患者でも300円は痛い。
ただ、薬局では薬が減って患者負担が安くなったと喜ぶ。
ところが1ヶ月後に何だか同じ薬に係わらず130円の負担が増える。
説明を聞くが何だか意味不明だ。
この薬局は何だか胡散臭いと思うのは私だけではないはずだ。
次回は他の薬局で薬をもらおうと心に決める。
それから1ヶ月が経過して違う薬局に処方箋を持参してみた。
ほらやっぱり安くなった。
あの薬局はぼったくりだとなる。
その患者は医療機関の待合室で待っている間の雑談で「目の前の薬局は何だか変に高いわよ」とのうわさが広がる。

かもしれない。

今日は移動日だ。
空港行きのバスは早い。




コメント
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