医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

半分じゃ足りない

2015-03-09 06:28:42 | 薬局
今年も厳しい。

第100回薬剤師国家試験が2月28日と3月1日の両日で行われた。
ブログにも書いたが、その結果を見て就活を始める人も多い。
何と言っても合格できるかどうかの微妙なボーダーである。
ってことは、今がリクルートの最前線ということになる。
何かやっているか!

薬剤師国家試験予備校の大手「医学アカデミー薬学ゼミナール」が受験者を対象として自己採点結果を公表している。
それによると平均正答率が66.8%と前回の66.3%を上回ったとしている。
ところが基礎的な知識を問う必須問題の「物理・化学・生物」の合格基準を満たさない足切に引っ掛かる受験生が多かったらしい。
総合点で合格に達していても足を切られてしまう。
昨年は新卒受験者の合格率が70.49%だったが、今回は70%に達しないとの予測が出ている。
そうなると前回はかろうじて60.84%の60%台であったが、今回は60%を割る事態が予想される。
いよいよ薬剤師国家試験の合格率も50%台を迎えるゆゆしき事態である。
問題が難しいのか、受験生の質が落ちたのか。

先日、松山大学の就職説明会に参加してきた。
当社が募集しているのではなく、ある会社のお手伝いとして参戦した。
昨年は、公大(息子)がお手伝いに入っていた。
父は常に強気である。
「もっと学生を呼び込めなかったのか」と他人事のように檄を飛ばす。
今回は、公大は当社の北海道研修ツアーと重なったので「そういうなら社長がやってみたら」との挑戦的な態度に、父は立ち上がった。
結論は、学生の親よりも年上のおじさんが声掛けしても風のごとく通り過ぎていく。

そんな中でも何人かの学生と話をする機会があった。
おじさんは初めから「どんな薬剤師になりたいですか」から切り出した。
次に「10年後の夢はなんですか」と必死である。
でも、これが意外に足を止めてくれる。
夢も希望もありそうな学生でも、どんな薬剤師になりたいのか、将来の夢など持っていないことが分かる。

大学は国家試験に合格する手段ではない。
予備校でもない。
薬学部に入ってどんな薬剤師や研究者になるのかをイメージできるメニューが欲しい。
薬剤師になるとこんな事が出来る。
薬局の社長にもなれる。
社会への貢献もできる。
私のようなコンサルタントもできる。
などの話をすると真剣にメモを取り出した。
地元の会社のお手伝いで就職説明会に出ているのも忘れて、会社の話はそっちのけで、いきなり夢の話をし出す変なおじさんがいた。

それにしても6年間も勉強したんだから…。




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