医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

どうにかなるうちに

2012-03-10 07:03:05 | 薬局
報われない努力は報われない

何だかんだと言いながらも調剤報酬の改定が出てきた。
実務に立っていない私が言うのも変だが、頑張ってきた薬局、薬剤師が報われない仕組みはおかしい。
かつて「特別指導加算」なるものがあった。
以前にも書いたが、前職場ではこの加算の算定率が20%を切る状態だった。
でも、これは薬剤師として確り取り組み必要があると判断し、社内で研修会や啓蒙活動を行った。
その結果、やっと全社で60%まで引き上げたのを思い出した。
ここまで到達するのに、薬剤師の抵抗を受けながら日曜日に研修もした。
業務終了後に薬歴研究会も立ち上がった。
それが調剤報酬改定でどこかに包括されてしまった。
その結果、60%まで頑張った薬局も全く取り組まなかった薬局も同じになった。
これで良かったのだろうか。

今回の調剤報酬で最も悩ませたのは「薬剤服用歴管理指導料」ではないか。
この算定要件に「お薬手帳」が包括され、「お薬手帳」を持参しないまたは拒否する患者への算定がどうなるのか。
結果として、持っていない方には新しい手帳を渡す、またはシールで対応するとなった。
また、拒否する患者においても算定可となった。
そうなると今までお薬手帳を頑張って広めようとした薬局、薬剤師の努力はどうなるのか。
頑張った人には頑張ったなりの、そうじゃない人にはそれなりの評価が欲しいものだ。
このままではいつまで経っても「そのうちどうにかなる」と思ってしまう。
その結果どうなるのか…

この国は危機が迫って来ても「そのうちどうにかなる」と考えて良い国なのかもしれない。
国の借金が1,000兆円超えようが、生産人口がどんどん減少しようがお構い無しだ。
小泉君が「35年後の私の年金は出るのでしょうか」との国会質問に総理は、「自公政権で100年安心の制度を作った」とニヤニヤしながら応えていたが、もう既に破綻が見え隠れしている。
どうにもならなくなった時は、その時担当していた方が責任を負わされる。
でも、どうにもならなくなったものはどうにもならない。

今日は広島にてネクストの企画である。
どうにもならないように、どうしたらいいのか一緒に考えたい。


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コメント (2)
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