医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

エブリデーロープライス

2009-11-11 09:41:51 | 薬局
マーケティングの中で戦略に基づき、具体的な実践行動への落とし込みにマーケティングの4Pがある。
この4Pとは、プロダクト、プライス、プレイス、プロモーションのことである。
調剤薬局には、どれも取り込みが難しいよう思えるが、実は大いに見直しが必要だと感じている。
例えば、調剤薬局のプロダクトとは何であろうか。
一般的に考えると処方せんに記載された医薬品となる。
もちろんその通りであるが、医薬品はどこからもらっても同じなのだろうか。
選ばれる薬局と選ばれない薬局の違いは何か?
医療機関の近くにあったからか。
いやそうとばかりは言えない。
このプロダクトには薬局が患者と取り組む姿勢が付加価値としてある。
その大きな要素を占めるのが薬剤師の服薬指導である。
今まで気づかなかった薬局におけるプロダクトを、新たに見直す時期に来ている。
私はこれを薬局における業種店から業態店への転換と呼んでいる。
業態とは営業形態を意味する。
従来とは異なる新しい営業形態が求められている。
さて、プライスはどうだろう。
ここも変えようがないと言えばそれまでである。
来年の診療報酬改定の議論がにわかに聞こえ出してきたが、どうやら薬価が狙われているように感じるのは私だけではない。
事業仕分けとやらで先発薬の薬価が見直されそうだ。
先発薬が引き下げられると、引きずられるように後発薬も引き下げられる。
世の中は上手くできている。
さらに、ジェネリック持論も再沸してきている。
今さらと思いつつも、後発品使用促進は「医師がキモ」などと始まった。
と言いつつ、薬剤師が変更していない責任も確り指摘している。
そんな議論がある中で、プライスが動き出している。
患者の低価格志向である。
協会けんぽが後発品を使用した場合の差額通知サービスを、積極的に取り組むの記事も見受けられる。
エブリデーロープライスの波は調剤にまで及びそうだ。
言うまでもなく狙っているのは、この路線に精通した業態である。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする