議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

廃棄物の押し付け合い

2006年05月15日 22時56分12秒 | コンサル日誌
 「力関係でしょうがなく持って帰ってくるんです」という話を、あちこちで聞きます。今日のセミナーでもありました。得意先から持って帰ってくれといわれると、営業としては断ることができないわけです。すると、許可なく廃棄物の収集運搬をしているという状況が発生することになります。
 このようなケースでは、法律上の問題が生じているだけでなく、適正処理上の問題も生じていることが多いです。押し付ける側は、これ幸いとばかりにあれこれごちゃ混ぜにして引き取らせようとすることもあります。押し付けられたほうは、たまりません。これは、コスト圧縮のために廃棄物の処理を納入業者に押し付けようという発想がひとつの理由ですが、現場の廃棄物処理法の知識のなさも問題です。

 解決方法としては、本社の環境部門同士の話合いが考えられます。そうすれば、商売の話をいったん抜きにして冷静に話が出来るはずです。ほとんどの場合、法律上問題があると思います。本社が法律上問題があると認識すれば、改善される可能性が出てくると思います。
 現場で廃棄物を押し付けられて困っている方は、本社経由で相談できないか検討されてはいかがでしょうか。

ちなみに、下取りと考えられる場合は、問題ありません。こちらをご参考ください。
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