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エバークリーンの爆発事故、600m先の窓ガラスが割れたということで
相当な爆発だったようです。
既にニュースで取り上げられていますが、
「エンジンオイルと異なる揮発性の高い油類を回収した可能性がある」
ということです。
エバークリーンの許可を「さんぱいくん」で調べたところ、
【蒸留】=普通廃油(エンジンオイルや重油)
【エマルジョン化】=特管(引火性)廃油
ですが、爆発は蒸留工程からということです。
普通の廃油を蒸留していて、あれだけの爆発をすることはありえないので、
引火性廃油を蒸留(もしくは近くで保管?)してしまったのでしょう。
引火性のガスが相当充満していたための、大爆発だったはずです。
引火性廃油を蒸留している処理業者もありますが、当然相当な防爆措置が
必要です。普通の廃油の蒸留施設で扱ったのであれば、爆発して当然です。
重傷の社員2人は県警に対し、「(爆発前に)ガソリンが気化したような
臭いがしたので、窓を開けながらエンジンを止めたら爆発した」
ということですので、間違いないでしょう。
■さて、ここからが問題です。
エマルジョン化の施設と蒸留の施設は全くの別工程のはずです。
なぜ、こんな間違いがおこったのでしょうか。
業務上過失致死傷容疑、ということですが、状況次第では、利根川の
ホルムアルデヒド事件と同様、処理業者の過失はほとんどなく、
排出事業者の過失が問われる可能性もあります。例えば、引火性廃油を
A重油として渡してしまい、そのまま工程に入ってしまえば、それで
爆発事故成立です。無論、その場合でも受け入れた処理業者側にも
臭気で揮発性かどうかすぐに分かるのですから、プロとして当然の
注意義務を怠ったという過失は認められるかもしれませんが。
現段階では、エバークリーンの社長が「申し訳ない」ということで会見で謝罪し
社員が周辺住民の住宅の清掃を手伝っているとのこと。しかも、優良認定を
受けていますので、それなりにまともな会社だという推測はできます。
原因もハッキリしないままエバークリーンが悪者にされるようなことがないよう、
一般の方が「処理業者はろくでもない」という印象を持たないように、マスコミ
の冷静な報道を期待したいところです。
エバークリーンのプレスリリース
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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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そういえば、エバークリーンは処理困難通知を出さないといけないかも
しれませんね。
それにしても、今月28日の環境省主催のセミナーで、私としてもこれに
触れないわけには行かないでしょう。エコプロのセミナーでも、重要な
トピックですので、解説しなくてはなりませんね。
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エバークリーンの爆発事故、600m先の窓ガラスが割れたということで
相当な爆発だったようです。
既にニュースで取り上げられていますが、
「エンジンオイルと異なる揮発性の高い油類を回収した可能性がある」
ということです。
エバークリーンの許可を「さんぱいくん」で調べたところ、
【蒸留】=普通廃油(エンジンオイルや重油)
【エマルジョン化】=特管(引火性)廃油
ですが、爆発は蒸留工程からということです。
普通の廃油を蒸留していて、あれだけの爆発をすることはありえないので、
引火性廃油を蒸留(もしくは近くで保管?)してしまったのでしょう。
引火性のガスが相当充満していたための、大爆発だったはずです。
引火性廃油を蒸留している処理業者もありますが、当然相当な防爆措置が
必要です。普通の廃油の蒸留施設で扱ったのであれば、爆発して当然です。
重傷の社員2人は県警に対し、「(爆発前に)ガソリンが気化したような
臭いがしたので、窓を開けながらエンジンを止めたら爆発した」
ということですので、間違いないでしょう。
■さて、ここからが問題です。
エマルジョン化の施設と蒸留の施設は全くの別工程のはずです。
なぜ、こんな間違いがおこったのでしょうか。
業務上過失致死傷容疑、ということですが、状況次第では、利根川の
ホルムアルデヒド事件と同様、処理業者の過失はほとんどなく、
排出事業者の過失が問われる可能性もあります。例えば、引火性廃油を
A重油として渡してしまい、そのまま工程に入ってしまえば、それで
爆発事故成立です。無論、その場合でも受け入れた処理業者側にも
臭気で揮発性かどうかすぐに分かるのですから、プロとして当然の
注意義務を怠ったという過失は認められるかもしれませんが。
現段階では、エバークリーンの社長が「申し訳ない」ということで会見で謝罪し
社員が周辺住民の住宅の清掃を手伝っているとのこと。しかも、優良認定を
受けていますので、それなりにまともな会社だという推測はできます。
原因もハッキリしないままエバークリーンが悪者にされるようなことがないよう、
一般の方が「処理業者はろくでもない」という印象を持たないように、マスコミ
の冷静な報道を期待したいところです。
エバークリーンのプレスリリース
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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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そういえば、エバークリーンは処理困難通知を出さないといけないかも
しれませんね。
それにしても、今月28日の環境省主催のセミナーで、私としてもこれに
触れないわけには行かないでしょう。エコプロのセミナーでも、重要な
トピックですので、解説しなくてはなりませんね。