議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

青森・岩手県境不法投棄の撤去が終わりました

2014年03月27日 14時30分27秒 | ニュースクリッピング

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青森県と岩手県の県境の不法投棄廃棄物の撤去が終わりました。

事件が表ざたになったのは、1999年に行政の立ち入りと警察の強制捜査
があってからですので、10年以上かかりました。

●青森は、昨年撤去が終わっています。約114万7千トンです。
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kankyo/kenkyo/files/tayori-60.pdf

●岩手も、3月26日に撤去が完了しました。約35万8千トンです。
http://www.pref.iwate.jp/kankyou/fuhoutouki/18660/022082.html

撤去が終わっても、現場から出てくる汚染水の処理は継続されます。
先だって特別管理産業廃棄物になったジオキサンが結構たくさんでて
いるようです。


●一方、90年に強制捜査が入った豊島(香川)は、まだやってます。
2017年3月完了の見込みだそうです。27年って、とんでもないですね。
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/20140225000166

ちなみに、こちらが、香川県の豊島問題ページです。



負の遺産、ですねぇ。

なお、ご存じのとおり、国内に不法投棄廃棄物は1,777万トンありますが、
これはどうなるのでしょうか。生活環境に支障がないものは、やはりそのまま
残るんでしょうね。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17550

[お知らせ]
前回の記事ですが、甲状腺の比較対象となる調査は行われているようです。
ただ、調査結果を公表しているだけで、分析もなにもされていません。
報道ステーションへの反論の中でも、これについての言及がありません。
なぜかはわかりません。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16520

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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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CSR JAPANという、実はアミタが運営しているCSRレポートのポータルサイトが
あります。

そこで、ちょっとした記事を書いています。
内容は、環境就職を考えている学生さん向けの、CSRレポートを活用した
企業研究の方法の解説です。

CSRレポートで優秀な人材獲得を狙っている会社さんも、ぜひご覧ください。
ちなみに、CSRレポートの掲載は無料です。
コメント (2)

報道ステーションVS環境省

2014年03月25日 00時06分05秒 | ニュースクリッピング

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今日は、廃棄物ネタではありませんが。。。

報道ステーションの、福島県の子供の甲状腺がんの報道について、
環境省が見解を示す、というか要は反論しています。

http://www.env.go.jp/chemi/rhm/hodo_1403-1.html

なるほど、環境省の言っていることはよく分かります。確かに
ここだけを見れば説得力のある説明です。

しかしやはり、これでは全然ダメだと思います。

■なぜなら、、、
この説明では、小学校の先生が、朝顔を日陰で育てておいて、
「朝顔は日陰でもちゃんと育つんですよ」
と教えて、それで終わっちゃっているようなものです。

日陰でも育つでしょう。でも、生育が悪かったり、病気になりがち
だったりするかもしれません(勝手な推測ですが)。その時に、
「いやいや、それは日陰だからじゃないんです、だって隣の
ドクダミは元気じゃないですか。」といってるのと同じです。

こんなの小学生だっておかしいのに気付きます。
でも、環境省の説明は、これと同じくらいの落ち度があります。

そうです、同時に日向で育てた朝顔と比べていないのです。

■比較対照のコントロールグループをおくこと

環境省の説明は、過去の知見を元に比較しているだけです。
確かにそれは十分に参考になると思いますし、朝顔とドクダミ
よりはずっと有用な比較対象となるでしょう。

それでも、なんで、2011年3月以降、福島でしか調査されていない
のでしょうか。同時平行で他の地域でもやっておいて、それと比較
すべきだったはずです。

でもやっていない。バカじゃないんですから、絶対にはじめ
から気付いていたはずです。
やっていない理由は、色々と挙げられるでしょう。

でも、ここまできちんと反論しておいて、抜本的な回答であるべき
コントロールグループの採用をせずに、今後もズルズルと同じ
ようなことを続けてもらっては困ります。

それに、こんな当たり前のことも出来ないようでは、環境省
の失態どころか、日本という国の程度の低さを世界に知らしめる
ことになってしいます。みっともない話です。
だいたい、このくらいの調査は、このような重大事故を起こした国が
果たすべき当然の責務であると思います。

■今の福島の子供と、チェルノブイリの子供は同じか?

1986年当時のソ連と比較して、今の福島の環境は違うと思います。
化学物質への暴露量も種類も多く、化学物質過敏症や花粉症
環境ホルモンなどの問題も取りざたされる世の中です。
それに、日本国内の統計ですが、ガンによる死亡率は当時
の倍近くになっています。

とすると、今の日本の子供の中には放射線に少量でも被爆したら、
過敏に反応する子達がいるかもしれません。
それにもしかしたら、チェルノブイリの周辺住民と比べて、
日本人は放射線の影響を受けやすい特性があるかもしれません。

これらの可能性を正当に評価するためには、適切な比較対照が
必要です。チェルノブイリと比較して満足している場合では
ありません。

どう思われますか?

なんか、勘違いしているようでしたら、是非ご指摘ください。

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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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環境省とは仕事上のお付き合いもあるし、個人的に知っている方も
多くいます。
皆さん、まともで優秀な方です。他の官庁よりも、志高く入省された
方も多いはずです。

でも、おかしいと分かっていても、内部から改革するのは大変です。
改革のためには、少なからぬ外圧が必要はなずです。

ということもあり、今回あえて正面から批判させていただきました。

外圧になったかなぁ?
コメント (2)

進化する廃棄物管理

2014年03月17日 16時16分06秒 | ニュースクリッピング

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久しぶりに、完全公開の無料セミナーで話します。ここ数年なかったことです。
しかも、東名阪でやります。
http://www.amita-oshiete.jp/seminar/entry/001950.php?amita

テーマは、廃棄物管理の進化する方向、今後の行く末についてです。


■現在、排出事業者は、
 ①廃棄物処理法についてプロ並みの「知識」を持つこと
 ②排出者としてのプロ並みの「意識」を持つこと
を求められていると思います。

①は、言わずもがな、年に数回しか産廃が出ない場合でも、廃棄物処理法
をしっかり守るためには、相当な知識が必要となるという、不条理な(?)
実態を指します。

②のプロ並みの「意識」という言葉は、初めて聞かれる方も多いかもしれ
ません。

「プロ」の定義って、なんだと思いますか。いろいろあると思いますが、
こんな定義はいかがでしょうか?

 『プロ=取引に必要な書類を作成する義務を負う人』

どうでしょうか?

株の取引き(証券会社)、不動産の取引き(不動産会社)、保険契約
(生損保会社)など、プロが書類を用意します。この例では、お金を受け
取る側、と言っても同じことです。

ところが、産廃の処理委託は、排出事業者が契約書もマニフェストも
作成義務を負います。お金を受け取る側ではなく、払う側なのですが、
書類作成の責任は排出事業者にあるのです。
つまりこれって、排出事業者はプロである、ということではないでしょうか。

もちろん、
『排出事業者は、自社の事業活動のプロです。従って、それに付随して
生ずる産廃の 処理についてもプロ並みの意識を持つべき』
というのが正統派の説明ですけど。



■アウトソースできるのは?
さて、①「知識」と②「意識」のうち、他社にアウトソースできるのはどちら
でしょうか。

答えは、①「知識」です。

あくまで「知識」≒「技術」ですから、専門家に手助けしてもらうことは可能です。
知識に基づく管理事務のアウトソースも可能です。


一方の②「意識」はアウトソースできません。
「意識」を持つ人が、それに基づき判断業務を行い、その判断の結果として、
どれくらいヒトモノカネを費やすのかが変わるのですから。これは他人に
任せることはできません。

つまり、廃棄物管理の重要性については、排出事業者自ら認識していただく
必要があるということです。


今後の廃棄物管理は、業務分析・再構築(BPR)し、モノによっては
アウトソーシングするという方向だと思います。他の業界では、同様の
取り組みが進んでいるのは、ご存じの通りでしょう。
その際のアウトソースは、社内の専門部隊が受けることもできます。
要は合理化です。


■セミナーの内容について
今回のセミナーでは、私が前半で廃棄物管理でよくあるトラブルを考察し、
どのような仕組みにしておけば防げたか、という視点で、あるべき
管理体制を解説します。

後半では、アミタは廃棄物管理のBPR、アウトソーシングについてどの
ような支援ができるのか、というご紹介をします。

今後、廃棄物管理がどのように進化していくのかを考えるうえでも、
参考になると思います。ぜひご参加ください。
http://www.amita-oshiete.jp/seminar/entry/001950.php?amita

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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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アミタの東京本社が昨年末、靖国通り沿いに移転しました。
もう少ししたら、靖国通りの桜が応接室から見えるはずです。


個人的には、桜が風に吹かれて舞うのを見るのが大好きです。
桜吹雪の中の散歩は最高!!今から、楽しみです。
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