議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

リマテックの行政処分と優良認定

2014年01月24日 12時20分53秒 | ニュースクリッピング
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昨年末、大分でタンクローリーの爆発・火災事故を起こしたリマテックですが、
4ヶ月間の事業停止命令を受けました。
http://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/180200.pdf

確かに、火災のために施設が使えなくなり、適切な処理施設を保有していない
ことになったため、下記のとおり事業停止命令を出す要件に該当します。
どちらにせよ操業はできないのだから、影響はないではないか、と思われた
かもしれませんが、とんでもありません。

**********
■法第14条の3
 都道府県知事は、産業廃棄物収集運搬業者又は産業廃棄物処分業者が
 次の各号のいずれかに該当するときは、期間を定めてその事業の全部
 又は一部の停止を命ずることができる
 一  省略
 二  その者の事業の用に供する施設又はその者の能力が
    第十四条第五項第一号又は第十項第一号に規定する基準に適合
    しなくなつたとき。

**********

「命ずることができる」ので、しなくてもよいのです。それをあえて
命じたのですが、この結果

①処理困難通知を出さなければならなくなった
 →事故だけでは、処理困難通知を出す必要はありませんでした
 →通知を受けた排出事業者には、措置内容等報告書の提出という仕事が
  発生します。もちろん、イメージ悪化にもつながりかねません。

②優良認定が取れなくなる(施行令第6条の11第1項第2号より)
 →現在保有する認定は継続しますが、更新できなくなります。
  7年後の話ですが、7年後の優良認定制度の業界内での評価のいかん
  によっては、影響が大きいかもしれません。

という不利益がリマテックに生じます。

本当に出す必要はあったのでしょうか?誰もが知っている事故ですから
隠せるはずもありません。もしや、①や②という波及的影響が生じる
ことを想定せずに、機械的に行政処分を出したのではないかと疑って
しまいます。


■優良基準が少し厳しいのでは?

いずれにせよ、処理施設が壊れたら、この行政処分が出せます。原因は
なんであれ、です。それこそ、北朝鮮のミサイルが落ちてきたり、
津波で処理施設が流されたりした場合でも、です。

今回の事故の責任が全面的にリマテックにあるから、というなら
ともかく、どれくらいあるのかも疑問です。単なるもらい事故なの
かもしれません。

これで優良認定を受けられなくなったのでは、エライとばっちりです。

自治体は、諸事情を考えて行政処分を出すかどうか判断するだろうと
期待できなくもないですが、いまだに手元マイナスでも処分業許可が必要
という自治体もあるくらいです。112も自治体があれば、心配です。

ここは、法第14条の3第2号の行政処分を受けていても、優良認定を受けること
ができるように、法改正すべきと思いますが、いかがでしょうか。

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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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普通の製造業でも事故は起こります。入荷原料が不安定な処理業者では
なおさら事故は起こりやすいのです。優良認定を受けた処理業者も
例外ではありません。

管理体制に問題がなかったか、事故後の対処は適切か、再発防止策は
取られているか、を総合的に勘案し、その業者の評価、今後も取引を継続
するかどうかを判断すべきと思います。
コメント

全国産業廃棄物連合会の契約書雛形の入手方法

2014年01月22日 13時47分13秒 | コンサル日誌
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こんにちは。

みなさんは、処理委託契約書はどうやって入手・作成されているでしょうか。
処理業者さんからもらったり、自社用の雛形を作ったりされていると
思いますが、最も普及している雛形は全国産業廃棄物連合会(全産廃連)
のものでしょう。これに手を加えているケースが多いようです。

実は、昨年末に少しだけ内容が変わって、最新バージョンがでました。
変更点はこちらにあります。


ところが・・・

これまでは、全産廃連のHPに行けば、無料でダウンロードできていましたが、
なんと今年からダウンロードができなくなりました。
全国の都道府県の産業廃棄物協会の会員は無料で入手できるようですが、
会員でないと210円で購入しなければなりません。

会員各社から「会員やっててもメリットないじゃん」という声が上がってきて
いたのかどうかは知りませんが、要は会員サービスにしました、ということです。
会費を払って運営しているのですから当然といえば当然ですが、公益性を考える
ならば、無料公開すべきでしょ、という声もあるでしょう。

確かに全産廃連は、公益社団法人なのですが、都道府県の産業廃棄物協会は
一般社団法人も多いのです。会員サービスなんかほとんど提供できていない協会も
少なくないはずです。ということもあっての、今回の措置なのでしょう。

私はというと、とある○○産業廃棄物協会(会員なのです)に直接問い合わせて、
メールで送ってもらいました。

会員専用のHPがないので、「そこから勝手にダウンロードしてください」ということ
にはできないそうです。なんつー手間なんでしょう。メールアドレスは、口頭で
お伝えしました。

本来、契約書は排出事業者の責任で作るものですから、排出事業者の団体から提供
すべきものなのですが、そういった団体はなく・・・。もちろん、都道府県の
産業廃棄物協会に排出事業者が入会することは可能ですので、とりあえずその線でご検討
いただくべきでしょう。

なんてこと言ったら、全国の産業廃棄物協会から感謝されそうです。


でも、210円払えば入手できるのですから、そのためだけにン万を払うという判断は
できないでしょう。でも、折角の機会なので地元の協会のサービス内容くらいはチラりと
見ていただいてもよいかもしれません。


■地域の協会はこちらから確認できます。
 

あ、そうそう、超ホットで重要な時事ネタです。4月からは216円になるのかも
しれませんので、ご購入はお早めに。

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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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処理委託にも消費税がかかります。

今年は特に、3月末ギリギリになる前に、早めに在庫している廃棄物を整理、処理委託
しましょう。処理業者さんも、早めに顧客に声をかけましょう。
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新年のご挨拶

2014年01月06日 23時09分17秒 | コンサル日誌
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新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

本日より仕事始めです。

ところが、朝礼の最中にメガネのネジが緩み、レンズが落下しました。
なんと不吉な。今年はとんでもない災厄に見舞われるのでは・・・

いやいや、これは何か悪いことの前触れではなく「正月気分をさっさと振り払い、
ネジを巻きなおして精進せよ」、という激励に違いありません。きっとそうに違い
ありません。

ということで、今年も気持ちを引き締めて、頑張ります。

今年の抱負は、
 ①昨年同様、粛々とセミナー、コンサル、執筆をこなす
  →これは当然のこと。
 ②アミタ以外が主催となるセミナーでの講演をもう少し増したい

②は、自分の首を絞めることになるのですが、年間100回まではできるはずと思い、
やってみます。もちろん、ご依頼いただかなければ実現できない話ですので、
それ次第なのですが。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。



それにしても、今年はどんな年になるのでしょうか。

注目は、電子マニフェストや優良認定制度の普及、各種リサイクル法の改正でしょうか。
随時行われる廃棄物処理法改正や通知の発出も要注意です。廃棄物業界の大型M&Aも
見てみたいです。

世間を驚かせるような行政処分や事故・事件はあるのでしょうか。日本経済、世界経済の
動向も気になります。

今年もきっと盛りだくさんになるのでしょう。今からとても楽しみです。
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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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今年は、長年続いている「廃棄物管理の法と実務セミナー」シリーズを組換え
ます。実務者編を基礎と応用に振り分けて統合し、電子マニフェストへの対応と、
その他のセミナーコンテンツの一部修正、レベル修正などをします。

ほとんどが名称は変わりませんので、同じものを受けなおしていただくほどでは
ありませんが、一部セミナーは仙台、名古屋、福岡でも開催しますので、
受講しやすくなっていると思います。

また、「廃棄物・リサイクル関連法編」は新しいものですので、要チェックです。

まだウェブで詳細公開していませんので、後日あらためてご案内します。
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