JF4CADの運用日誌2.5

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「第55回 京の冬の旅」に行ってきました②

2021-03-22 | 御朱印めぐり
毎年恒例の「第55回 京の冬の旅」の続きです。大徳寺境内から。

13時前になりましたので瑞峯院へ。「京の冬の旅」では7年ぶりの公開です。

瑞峯院は豊後の戦国大名・大友宗麟の援助により1535年に創建されています。大友氏は宗麟の次の代である吉統が朝鮮出兵の際に誤報により小西行長を見捨てて兵を引いたため秀吉の怒りを買い改易されてしまいます。スポンサーのいなくなった瑞峯院も苦境に立たされますが三千家などの援助で何とか持ちこたえ、昭和期に大改修されて現在の姿となっています。

方丈は重要文化財に指定されています。

庭は「独坐庭」という名が付けられており、こちらも重森三玲による作庭です。1961年の作で荒々しい波の表現が印象的です。

もう一つの庭が「閑眠庭」。大友宗麟がキリシタン大名であったことから、十字架をイメージして石が配置されています。赤い線を引いておきましたので分かりやすいと思います。

このほか茶室の「平成待庵」なども公開されています。「平成待庵」は大山崎にある利休作の茶室である国宝「待庵」を再現したものです。本物の「待庵」はJR山崎駅前にあり前はよく通るのですが、見学できるチャンスがないので雰囲気を味わうことができるのは有り難いです。わずか2畳の狭い茶室のため1回あたり5名で入れ替えとなっています。

こちらは方丈に架かる後奈良天皇の宸筆です。大河ドラマ「麒麟がくる」に登場する正親町天皇の父君であり、ドラマで描かれたように後奈良天皇の時代は朝廷の財政が厳しく、宸筆の対価を収入としていたそうです。

瑞峯院の御朱印です。肩判がないのであっさりした感じがします。


大徳寺周辺は食べるところが少ないので市バスの205番で出町へ。アホみたいに並んでいる「出町ふたば」の行列を横目に「てんぐ」で今夜の夕食のおばんざいを。さらに出町輸入食品でコーヒーを買って河原町丸太町で下車、「微風台南」で遅いお昼にします。

「微風台南」は町家をリノベーションした店内で台湾屋台料理を味わえるお店です。日本人向けに八角など香辛料を少なくしてはいますが味の雰囲気は良く出せています。人気店&オーダーしてから出てくるまでが結構遅いため開店直後か14時以降でないと長時間待たされます。幸いラストオーダー直前ですんなり入れました。

魯肉飯は小サイズ分しか残ってなかったそうで、最後の分をオーダー。台湾料理ブームが続いており、今は台湾カステラもブームになっていますが、こういうお店はなかなかないんですよね。


今回の「京の冬の旅」は特別公開が開始前日になって急きょ延期され、3/1になって突然始まるというバタバタになっていまいました。このためせっかくの行楽シーズンで京都に観光客が戻りつつある中でも周知されてなくて特別公開を見に来るお客さんは僅かでした。

混雑回避の切り札だったネット予約も結果的に予約を入れなくても待たずに入れる状態で、それほど密にならなくてよかったのでしょう。例えばスタートの10時に確実に入りたい、といった場合には予約しておくと便利かも知れません。


なお毎年春恒例の京都古文化保存協会の特別公開は4/1~最大6/20まで開催されます。昨年春は中止となりましたので鷹峯の常照寺のように昨年から持ち越された箇所があります。こちらも注目だと思います。


今回の御朱印情報です(特記なきものは御朱印料300円)。
龍吟庵 1種を拝観受付で授与。書き置きのみ500円。
聚光院 拝観受付で授与。書き置きのみセットで1,000円。
瑞峯院 1種を拝観受付で授与。御朱印帳直書き可。
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