JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

JIAアワードが対象リストを変更

2019-01-25 | シャック便り
離島アワードの「JIAアワード」が対象リストを変更しています。

現在のJIAアワードのサイトはこちら

変更点は以下の通りです。
・31-104 石島 定期航路が確認されたため「※マーク」を取り消し
・31-118 黒島 無人になったことが確認されたので除外
・36-117 大島 定期航路が開設されるため「※マーク」取り消し(予定)

[石島]
岡山県玉野市の石島(JIA:31-104)は前日までの予約が必要ながら定期航路があることが確認されましたので「※」が外されました。

石島は島の北側が玉野市の有人島「石島」、南側が香川県香川郡直島町の無人島「井島」で、島内に県境が存在しています。従って玉野市側からQRVしないとJIAの対象になりません。以前は定期航路がなく、スクールボート(通学船)に便乗という形だったのですが島の子供がいなくなりスクールボートが廃止され、島民の足を確保する目的でデマンド制の定期航路が設定されています。

ただし土日祝は休航となっており平日にしか石島に行くことができないそうです。


[黒島]
岡山県瀬戸内市の黒島(JIA:31-118)は最後の住民が本土に移り住み無人になったことが分かりました。このためJIAアワードからは2018年12月31日付で削除されました。

黒島は瀬戸内市の牛窓港の沖にあり、干潮の際には隣の島との間に砂の道が現れる島です。JIAアワードでは「※(定期航路なし)」となっており、船をチャーターしないと行けない島でした。このため2005年9月のJA4TI 福井OMの移動運用以来長らくQRV実績がありませんでした。

黒島については以下の新聞記事が詳しいです。
最後の島民はなぜ去った? 「墓を守る」願った男性は今(朝日新聞)


[大島]
香川県高松市の大島(JIA:36-117)は四国運輸局より高松-大島間の定期航路が認可されましたので、定期航路としての就航初日である2019/04/26以降「※」が外れることになりました。大島-庵治間の航路もありますが職員の通勤専用で引き続き一般の利用はできません。

大島はほぼ全島がハンセン病の国立療養所・大島青松園で、職員や物資の輸送を目的に厚生労働省所有の船が運航されています。従来「便乗」という形で一般客も無料で乗船できていましたが、大島が瀬戸内国際芸術祭の会場となって不特定多数の乗客が利用することに対し2016年に四国運輸局から「違法の疑いがある」と指導があったため便乗を取りやめていました。

このため2016年の瀬戸内国際芸術祭では民間の船を借り不定期航路の認可を受け芸術祭のお客さんを輸送しましたが、不定期航路では12名しか乗せられず大島を訪れるお客さんが大きく減ってしまいました。島に住む元患者さんたちが作る自治会の落胆は大きく、厚労省所有船の「せいしょう」を用いた定期航路として認可を受けることになりました。

瀬戸内国際芸術祭の春の期間がスタートする2019/04/26から高松-大島が定期航路として開放され、運賃は引き続き無料、ダイヤも現行通りとなる予定です(青松園のサイトにダイヤ掲載)。芸術祭終了後も引き続き利用可とのことです。
コメント (2)
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