JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

沖縄移動報告③

2011-05-27 | 移動運用結果報告

5/20(金)石垣→西表島→波照間島
今日は昼の船で波照間島に向かいます。波照間島は有人島では日本最南端の島(無人島では沖ノ鳥島)で八重山郡竹富町にあります。

波照間島へは石垣島から飛行機の便がありましたが、乗客の減少から運航していたRACが撤退、後を引き継いだエアードルフィンも親会社の経営破綻で破産し途絶えてしまいました。

船はというと竹富島などへ向かう速度重視の高速船で外海に出るために欠航が多く、就航しても大揺れするため、船に弱い旅行者には難関でした。昨年夏に波照間海運が双胴の高速船を新造、就航率や乗り心地の改善を図り、かなりに楽になりました。昨年8月のJS3OMH 倉田さんの波照間移動はこの高速船の就航直後でした。

 

昼まではもう1島回れますから西表島にしました。日本最西端の名勝アワード対象地ですね。西表島は石垣から高速船で40分ほど。大きな島ですから上原と大原という2つの港があります。上原の周辺はお店が多いのですが、港が風波に弱く、特に冬の時期は極端に就航率が落ちます。一方の大原はやや寂れているものの仲間川の河口にあり港湾事情が良いため就航率が高いようです。

西表島ならどこでQRVしても西表島でカウントされますし、上原より大原の方が船賃が安いので大原にしました。実は昨年11月に大原に行っており、ロケハン済みなのです。

 

お天気は朝から小雨。どうやら午後まではこの状態で、夕方からは本降りみたいです。

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離島ターミナルから大原行きの船に乗りましょう。7時の大原行き始発は八重山観光フェリーの船です。

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東日本大震災の影響で八重山でも観光客が大きく落ち込んでおり、ネット予約で乗船券が5%引になります。ありがたく使わせて頂きました。石垣-西表間は石西礁湖と呼ばれる天然の防波堤に囲まれた海域でほとんど揺れません。

大原港に到着です。港のすぐ近くに東屋のある公園があり、ここで設営です。公園の隣は食堂兼お土産屋さんです。

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西表島は高い山があるため雲がわきやすく、雨も多いようです。これが日本のアマゾンと呼ばれる原生林を作ってきたと言われます。

小雨なので東屋は有り難いですね。東屋の梁からアンテナを張りましょう。

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雨のため50MHzはパスし、様子見で18MHzを張ります。8時に完了しました。バンド内に1エリアの局が聞こえているのでオープンしているようですが、まだ朝が早いのであまり聞こえてきません。

少し長めにCQを出してスタートしましょう。1エリアを中心に少しコールが返ってくるのですが、スポット的にオープンしているらしく、呼ばれる相手に偏りがあるようです。しかもかなり深いQSBがあります。59の信号がノイズレベル近くに下がることもしばしばです。今回は30Wを出しているので何とかQSOが成立しますが、5Wでは苦しかったと思います。

8時40分頃まではほとんど呼ばれなかったこともあり、最初の1時間で14局とどちらかといえば低調なペースです。

 

雨は降ったりやんだりの繰り返しです。まわりは石垣から高速船が着くと賑わうものの、みんなバスでどこかへ消えてしまいすぐに静かになります。

 

9時台に入りCondxが少しは好転したのかまとまって呼ばれるようになります。1エリア中心で時折8エリアなんかも混じりながらコールが返ってきます。ところがこれも30分ほどで終息、呼ばれなくなったため21MHzに張り替えます。

21MHzもオープンはしているのですが18MHz同様に深いQSBがかかります。オープンしたものの爆発力に欠け、盛り上がらないCondxのままでした。50MHzは暇なときに聞いたもののオープンしていないようです。船の時間になりましたので撤収しましょう。

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大原から波照間へは1日1本だけ直接行ける安栄観光の便があります。西表と波照間は直線距離で20kmほどしか離れていないので、一旦石垣に戻ることを考えるとこの直行便は貴重なのです。しかも大原発は11時10分ですから西表でのQRVの時間が十分確保でき好都合です。朝の移動地を西表の大原にした一番の理由はこれだったのです。

なんで西表経由の波照間行きがあるのかですが、これは戦時中に波照間の住民が西表に強制疎開させられたことがあり、今でも人の往来があるためのようです。もっとも疎開した波照間の住民は西表でマラリアにかかって亡くなる人が相次いだそうで、波照間の人にとってはあまり語りたくないことのようです。ちなみに西表のマラリアは1960年代に根絶されていますのでご安心を。

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波照間行きが石垣から到着です。安栄もネット予約をすると5%引きになり、少し安くなりました。船に乗りましょう。

 

西表では18MHzで43局、21MHzで5局の計48局でした。ありがとうございました。

今回はここまで。波照間は次の記事でご紹介します。

コメント (7)
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