JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

移動耳より情報

2011-05-10 | シャック便り

実に久々の移動耳寄り情報です。今回は船の話題で揃えてみました。

 

[八重山の高速船各社が値引きへ]
3社が乱立し過当競争になっていた八重山の高速船ですが、東日本大震災による観光客の落ち込みのため値引き合戦に突入しています。

安栄観光と八重山観光フェリーはともにネットでの事前予約(安栄は電話も可)で乗船券を5%引きにするキャンペーンを行っており、石垣島ドリーム観光も3日間自社航路乗り放題の周遊券を出しています。

石垣島から竹富・西表・小浜などへの高速船は速いものの高めの運賃だったので有り難い話です。上手に使うとお得です。

 
[甑島商船、高速船を新造へ]

鹿児島県の甑島への足となっている甑島商船が老朽化している高速船「シーホーク」の代替船を新造するようです。2015年末までに地元の薩摩川内市が高速船を税金で建造し甑島商船に貸し与えるそうです。あわせて寄港地の整理と本土側の発着港を川内港への変更が行われるようです。フェリーは串木野港のままのようです。

甑島は合併により薩摩川内市になったものの、発着港の串木野はいちき串木野市という状態でしたが、これで便利になりそうです。

 

[隠岐汽船、ジェットフォイルを導入へ]
島根県の隠岐と本土を結ぶ航路に就航している隠岐汽船が高速船として新たにジェットフォイルを採用することになったようです。ジェットフォイルは東海汽船や佐渡汽船、九州郵船などが採用しており、実績をみての採用のようです。

隠岐汽船は現在国産(三菱重工製)の水中翼船を使用していますが、定期検査に3ヶ月かかること、老朽化で代船がないことからジェットフォイルに切り替えるみたいです。

ジェットフォイルはアメリカのボーイング社製(のちにライセンスを川崎重工に売却したので川崎重工製もある)ですが、建造費が高価なことや航空機の流儀で部品交換をすれば性能維持ができることから近年新造はされておらず、運航会社間での売買や貸借で調達されています。国内での候補は過当競争から共同運航に踏み切った鹿児島方面なのかな、と推測しています。

 
[東海汽船、かめりあ丸の代替船2014年就航目指す]
東海汽船のかめりあ丸は老朽化が目立っていましたが、ようやく会社から代替船の検討について具体的な発表がありました。2014年度の就航を目指しており、貨物コンテナの積載量を増やすようです。恐らくこの船は三八航路(三宅島・御蔵島・八丈島)中心になるのでしょうね。

東海汽船は今もフェリーではなく貨客船のため中古船を用立てることが難しく、新造するにしても交通バリアフリー法によって設備費がかさむためかめりあ丸の代替はなかなか進みませんでした。小笠原へのTSL就航後に余剰となるおがさわら丸を東海汽船が引き取るなんて案もあったみたいですがTSLそのものが挫折しておりようやくの感があります。

 
[東海汽船、三宅島にジェット船を試験運航]
東海汽船+ジェットフォイルで驚きのニュースが。
東海汽船は三宅島へのジェット船を試験的に運航することになりました。

今まで6時間余りかかっていた東京-三宅島間がなんと最短で3時間40分(途中他島への停泊時間含む)に短縮されます。今まで14時台に三宅島を出て東京に着くのが21時前後というのんびりした状態でしたが、13時台に島を出て途中大島などに寄港しても18時台に東京に着くというのは非常に魅力的です。

試験運航日は6月の20~24、27~29日だそうです。もちろん一般客も乗れますので乗ってみたい方は東海汽船の予約センターにお問い合わせ下さい。残念ながら土日を含まないので私は乗れないのですがどうなるか注目です。

ちなみに三宅島へのジェット船の就航は航海資格上問題なかったのですが、三宅島航路が補助金を受けている航路のため、貨客船でないとダメという制約があり、実現してきませんでした。しかしながらANAの空路が同社では最悪の就航率であり、まったく不確実であることから島では他の高速交通機関を待ち望んでいました。補助金の問題がクリアできればあとは採算性だけですので、ぜひ成功して欲しいと思います。

コメント (2)
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