ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

ああ、コントラバス弾きの母。

2010-02-12 | a day of my life
東京地方は冷たい雨が降っております。

昨日の夜の事。
お風呂に入ってぬくぬくとベッドに入り、読書にいそしんでいたわたくしに、娘からメールが。

「コントラバス、もって帰ってきたけど、雨がひどくて濡れる! 駅まで迎えに来て~~!!」

娘がオーケストラで弾いているコントラバスとは、「ヴァイオリンの象」のような巨大な楽器で、全長2メートルぐらいあり、普通のタクシーには載りません。

オケ全員が移動の時は、オケのトラックに積んでもらえるけど、他のパートがトラックを使う、パート別の練習などで移動の時は手持ちで動く。

パート全員で手持ちで移動の時など、フルートの女の子に指差され、
「ヌーの大軍かと思った」 と笑われるそうです。わははは。


さて、アッシー君(死語)もいない娘は、いつもまるで芋虫を運ぶありんこのように、背中にコンバスを背負ってよちよちよろよろと歩いて移動しています。

移動の後は、肩にあざがついていて、全身筋肉痛になるそう。

しかし、それは君が好きでしていることだろう。

なぜわたくしが、寒い雨の深夜に、湯冷め覚悟で出向かなくてはいけないのだ!


と断固、冷たいメールで、はねつけた。



・・・・のですが、休日の深夜12時過ぎの人影もまばらな雨の街で、濡れながらよろよろ芋虫を運んでいるありんこに、
「おねーちゃん、重そうなもの担いでるねえ~」などと酔っ払いがからめば、楽器命の娘は楽器を置いて逃げられず・・・

などという映像が目に浮かび・・・・

週末に学生時代最後のコンサートがサントリーホールであるため、深夜まで猛練習している娘も哀れになって、年老いた母は、のろのろと起き上がり、ダウン、マスク、帽子、オーバーパンツをパジャマの上に着こんで冷えた街に繰り出したのでありました。

「私は濡れてもいい!楽器を濡らさないで~~」
(註;一応ケースに入っているが、チェロみたいなハードな防水のケースにしたら重量が半端じゃなくなるため、布のカバーのみで、ひどい雨では楽器が濡れてしまう)

という悲鳴に、まるで大トトロに傘をかざす子トトロのようになって、私までずぶ濡れで、コントラバスに傘をかざし、「天はわれわれを見放したあああ・・・」(@八甲田山)と100回ぐらい叫びながら、やっと家に着いたときは歯の根が合わないほど、冷え切っておりました。

・・・・今朝起きたら、鼻がぐずぐずしている。

どおしてくれるのだ。今年の冬は風邪を引きたくなかったのに~・・・