ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

ネコ捨てポスト

2007-05-18 | a day of my life
最近病院に赤ちゃんを置くポストができ、そこに3歳の子どもが「捨てられていた」と聞いて、胸が痛くなりました。
父親が「かくれんぼしよう」といって子どもを入れたとか。

日本ではショッキングな事件ですが、こういう施設は海外では結構あります。
「殺すより、捨ててくれ」という発想で、元は教会などがやっていたのでしょうね。

明るい感じの施設が多くて、これを見た幼かった家族Bが「ハリー・ポッターも意地悪な親戚のうちじゃなくて、ここに捨てられたら良かったのにね」といったのを思い出します。



ところで、昔住んでいた国で「ネコ捨てポスト」を道で見つけてすごく驚いたことがあります。

濃い緑色の木でできた大きなゴミ箱のような箱に、ふたの上に、片方は犬の絵、片方は猫の絵がついているもの。
(写真があったはず、と捜したけれど、見つからなかった・・・)

「まさか死体を捨てるゴミ箱??」と近寄ってみると、SPCA(動物愛護教会; the Society for the Prevention of Cruelty to Animals)が設置しているものでした。

こわごわ中を見てみると、綺麗な新聞紙がひいてあり、小鉢に清潔なお水が入っていました。
毎日巡回して、動物が捨てられているとSPCAが引き取っているようでした。
これも「殺すなら捨ててくれ」の発想です。

それからSPCAの活動に興味を持ち、募金したり、フェアに行ったりしているうちに、ついに虐待されていてとても凶暴になってしまい保護されたけれど引き取り手のないネコを引き取りました。
(もうあと少ししかそこにいられない運命だったので)

(その猫は、別の国に引っ越すとき、検疫がかわいそうとかいろいろの理由があり、結局その国のネコ好きの友人が引き取ってくれました。)


SPCAにいくと、たくさんの可愛い犬やネコが「つれてかえって!! わたしを連れて帰って!!」と必死でアピールしてくるのです。
しかもそのケージには「私はあと○○日しかここにいられません。どうかつれて帰ってください」と、個別に書いた張り紙がしてあって、その日数がどんどん減っていくのです。
でも全員を連れてかえることはできません。

ケージの前を通るたびに、思わず目を閉じてしまったのを思い出します。