火星への道

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宇宙放射線を測定開始です

2011-12-14 22:36:18 | MSL


12月13日のJPLのCuriosityのサイトによりますと、ESTで12月14日12時(日本時間 15日2時)時点でCuriosityは、全行程567百万kmの旅の51.3百kmを飛行しているだろうとのことです。
上記の画像は、その飛行の想像図ですね。
音の無い宇宙空間をひたすら火星を目指して飛行しているんですね~
来年の1月中旬に行程の中で最初の軌道修正を行う予定です。

いよいよRAD(the Radiation Assessment Detector)を使って行程中の宇宙放射線の測定を開始しました。
従来、宇宙船の外部での測定がされてた様ですが、RADはCuriosityに搭載されており宇宙船内部での放射線測定を行います。
宇宙放射線には、銀河宇宙線(galactic cosmic rays:GCRs)や太陽高エネルギー粒子(solar energetic particles:SEPs)も含まれます。
宇宙船内部での放射線測定には、2次放射線の測定という意義があります。
宇宙空間に1次放射線があるわけですが、それが宇宙船の外壁等にぶつかることによって2次放射線が発生します。
往々にして、2次放射線の方がより危険が増すと考えられています。
RADは、来年8月にCuriosityが火星に降り立ってから火星地表面での放射線や岩石の放射線の測定もやってくれます。

将来、人類が火星へ行って帰ってくる時の放射線の影響度を測定するのが目的です。
放射線を悪戯に怖がるのではなく、冷静に付き合っていく為の情報と技術が必要です。

RADについては、こちらです。



大きさは、トースターもしくはソーダ水の6本パック程度です。
いろいろ無駄なく考えられてミッションが組み立てられています。
行程も楽しめますね。

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