6月11日に発表されたJPLのCuriosityのサイトによりますと着陸目標範囲を狭めることで、よりSharp山に近く着陸することが可能となったとのことです。
従来20km×25kmであった目標範囲を7km×20kmとしたとのこと。
そのため上記の写真の通り、よりSharp山近くに着陸目標を設定できたとのこと。
適切な場所に正確に着陸することは、着陸後の探査がスムースに無駄なく実行できることに繋がります。
移動のための無駄な時間が短縮されるというわけですね。(飛行場も近いほうが使い勝手は、良いですから)
Curiosityが2011年11月に打ち上げられて以来、エンジニアはその着陸ソフトウェアをテストし続けて改善し続けていました。
Curiosityは、過去2週間の間にコンピューターにインストールされた飛行ソフトウェアの最新バージョンを使用します。
火星の表面でのオペレーションのためのソフトウェアの追加改良は、着陸一週間後頃に探索車のもとへ送られる予定です。
しかしながら、こういうソフトウェアはこんなに直前まで手直しされるものなんでしょうか?
また、別な問題としてサンプルを採取する為のドリル由来のテフロンがサンプルに混ざる可能性が分かったとのこと。
でも、NASAの見解は、生命探査の妨げにはならないということです。
飛行は、順調でCuriosityは、8月6日午前1:31 EDT(日本時間:14時31分)に火星のGaleクレーターへ着陸する予定です。
着陸の際は、NASAのMROと2001 Mars OdysseyとESAのMars Expressの3機の周回機が出迎えてくれるようです。
2001 Mars Odysseyは、不調とのことですが、通信等は大丈夫なようです。
サンプル採取の際に異物が混入するのは、絶対避けるべき基本と思いますが、こうなったら何とか最善の対応策を考えて欲しいものです。
Slashdotさんの記事
http://science.slashdot.jp/story/12/06/14/1425218/%E7%81%AB%E6%98%9F%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F%E3%81%8B%E3%82%89%E6%BC%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%83%86%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%80%81%E7%81%AB%E6%98%9F%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%81%AE%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8B