MSLのサイトで7月4日のアメリカの独立記念日に祝典を彩る花火大会になぞらえて、CuriosityのEDL(entry, descent そして landing)で使用される火薬の役割を紹介してます。
いよいよ、Curiosityの着陸がアメリカの独立記念日から数えて1ケ月と1日後に迫ってきましたね。
EDLで火薬が使用される箇所は、76ケ所あります。
惑星探査機を火星に限らず他の惑星に着陸させる為に、火薬は、役割を終えた設備を切り離したり、パラシュートのようなものを飛び出させたり、そのパラシュートなどを切り離したり、バラストを調節したりと色々な役割を果たします。
特にCuriosityの場合は、着陸の最終段階でのSky Craneとローバーとの分離が圧巻だと思います。痺れますよ~
機械的または電気的なシステムを使用する場合と比べて火薬を使用した場合は、動作がミリ秒以内に実施できて、確実性も高いとのことです。
何回も載せていますが、下記がEDLのタイムラインです。
まずは、着陸17分前に「the cruise stage」 から 「the entry capsule」を切り離すのに10箇所がそれぞれ5ミリ秒以内に点火されます。
125ミリ秒後に、更に2箇所が点火されて75kgのタングステンの錘が2つ放出されます。
これらの錘が歴史上初の惑星へのlifting body entryを行なうことを可能にしているそうです。
今までとは格段に正確な目標地点への着陸を目指している訳ですからね。
大気圏突入後も最終着陸地点調整のためにタングステン錘の放出が行われるとのこと。
予め決めた着陸地点へ向けて搭載されているコンピューターが舵を切る能力を持っているということです。
さすが、史上初の精密着陸技術を使ったシステムです。
凄いですね~
次は、いよいよCuriosityが昨年の打上以降で最大の衝撃を受けることとなります。
パラシュートの展開による減速です。
パラシュートは、迫撃砲のような感じで上空に打上げられるとのことで、かなりの音が出るようです。
「上空14kmでの出来事で、火星上でその音を聞く者が居るとは思わないが」とLuke Dubordさん(avionics engineer for Mars Science Laboratory at JPL)が言ってます。
薄い大気の中でどのような音が聞こえるんでしょうか?
その後は、下記の動作を実施する為の44回の爆発が予定されています。
・バックシェルの切り離し
・sky craneの降下エンジンの加圧
・Curiosityのテザーでの降下
・Curiosityとsky craneとの切り離し
今年の夏は、火星での花火も楽しみとなります。
パッときれいに咲いて欲しいですね。
NET環境のある場所を探したいですね。
Phoenixの時は、参加者が少なく場所がネットCafeでした。
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