火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

ロシアのシナリオ

2011-03-08 22:44:26 | Weblog
3月7日のロシアの声で10時30分からの科学と技術というコーナーを初めて聞きました。
その中でロスコスモスのノアナトリイ・ペルミノフ長官が2050年までの太陽系開発のシナリオを話しています。

事務局の技術では、音声を貼り付けられないのでラジオをじっくり聴いてみてください。
(せっかく友人がmp3形式で送ってくれたのですが・・・申し訳ない)

それによりますと、下記の方向で検討しているとのことです。

2020年代の半ばに、月へ向けてスタートをする
2030年代は、月面基地の創設
2040年代に火星開発が始まる予定

実現のためには、1国では経済的に難しく、国際的協力が必要となるという見解です。
もうひとつ、原子力エンジンの開発が必須ということを言ってます。
放射線と無重力の影響から宇宙飛行士を守る必要があるということです。
原子力エンジンを使えば、現在の化学ロケットに比べて十分の一の時間で火星へ行くことが可能になる様です。
現在のロケットですと最適条件でも180日掛かる見込みですが、18日で行けるとなればかなり楽になりますね。
また、宇宙ホテルの建設へも参加する意欲を示しています。
事務局としても、宇宙ホテルの実現は、10年以内に実現するのではないかと思います。
費用は掛かるでしょうが、人気も高いものとなると思います。一度は、宇宙から地球を眺めてみたいものです。
4月半ばには、NASAのボールデン長官を含む大型代表団がモスクワを訪問する予定です。
話し合いの中身に太陽系共同開発も含まれているとのことです。

火星入植に向けて前進を期待してます。

3月7日の放送には、上記の他にPhobos-Gruntに関連して宇宙線の影響についてのコメントがありました。
人類の胚を実験することは、国際的に禁止されていますが、人類以外の胚について実験が進められています。
ISSに持っていった桜やトマトなどが突然変異をしていることやウズラの卵やショウジョウバエの目や羽が突然変異しており、宇宙線の影響は無視できないようです。
ロシアでは、トマトをLEOで6年間保存したことがあるようで、その結果は大きな変化が観察されて新品種となったとのことです。
ねずみなども生まれてくる子供に異常が認められたとのこと。
Phobos-Gruntでは、米惑星協会の実験で微生物を10種類カプセルにつめて地球-Phobos間を移動させて生存の可能性等を確認する予定です。

大きな障害がありますが、人類の英知で克服できることだと思います。
恐いのは、時間や資金の不足または、人類自らが破滅の道を選んでしまうことだけです。
みんなで火星の地を踏める日が来ることを夢見て今日は寝たいものです。

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1 コメント

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放射線は脅威ではない! (観無量)
2011-03-09 22:41:49
ズブリン会長の「マーズダイレクト」の4章に放射線の危険について書かれています。「電離放射線の生物学的影響(BEIR)に関するレポート」というアメリカ科学アカデミー等の研究によると10歳以上の人が合計100レムの放射線を長期にわたって浴びた場合、30年以内にガンに掛かる確率は1.81%と推定されています。
一方、マーズダイレクトで地球-火星間を探査も含めて910日間で往復した場合のマーズノウトが浴びる宇宙線は52レムと推定されています。地球に帰還後、30年以内にガンになる確率は、男性0.68%、女性0.905%となります。それほど、脅威ではないかと・・・
ただし、最初のマーズノウト達は地球帰還後の子作りは禁止されると考えられています。
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