火星への道

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約5億年間、湖は存在していた!!でも・・・

2015-10-10 21:14:14 | MSL

10月8日のWhat'sNewによりますと、ゲールクレーターで湖の存在がより確実になったとの事です。
10月9日発行の「 the new Science article 」で論文が発表されています。
2014年12月10日に当ブログ「Galeクレーターは湖だった!」のまとめの論文ですね。
下図は、Sol569(2014年3月13日)に"kimberley"からMastCam_Leftで撮影されたものです。 

Curiosityの調査結果から導き出された結論は、約38億年前から33億年前、この地域に湖が存在していて、地球でもよく見られる乾燥期と湿潤期の繰り返しによる土砂の堆積で、ここに見られるゲールクレーターの下層部分が形成されたと言うことです。
Curiosityは、現在、ゲールクレーター最下層から75mまでの堆積地層を調査してきました。
そして、それに付け加えて軌道上のMRO(マーズリコネッサンスオービター)からの情報を合わせると、水輸送堆積は、約150~200mの厚さがあると考えられます。
さらに、水との相互作用を示す地層は、800mほどの高さまであると考えられます。
その上の地層は、水和地層ではなく、Curiosityの観測などによって、水輸送堆積の後に風によって形成された堆積地層だと予想されています。 

そして、古代の気候の最新モデルとの矛盾が解決されないで横たわっている訳です。

Grotzingerさんが言ってます。 "Something is missing somewhere."「何かが、どこか欠落しています。」

*面白い!単純じゃないんだ!そう、我々が行かなくては、解決できない。

コメント
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