12月12日のWhat'sNewに先日の記者会見の結果が要約されています。
記者会見の様子は、こちらで見ることが出来ます。
Curiosityのこれまでの調査の結果、数千万年間にわたってGaleクレーター内部に大きな湖があり、Shrap山は、その湖による堆積物によって形成されたことが確認されました。
*やりましたね、当初から予想されていましたが、「だろう」から「「違いない」に変わった瞬間です。
有人探査による生命発見への期待が高まりますね~
「私たちは、この広い宇宙で稀有で孤独な存在なのだろうか?それとも、宇宙は、生命で満ち溢れているのでは・・・」
Ashwin Vasavadaさんは、次のように話しました。
「Sharp山形成の私たちの仮説は、火星では、暖かく湿った環境は、一時的、部分的または地下だけで可能であったという従来の見解に挑戦するものです。 より踏み込んだ説明は、古代火星の厚い大気が極寒の全体を温めたということですが、現在のところ私たちは、大気がどのようにそれをしたのか分からないのです。」
* Ashwin Vasavada:Curiosity deputy project scientist at NASA's Jet Propulsion Laboratory in Pasadena, California.
John Grotzingerさんは、以下のように話しました。
「現在、山がある場所で、湖が繰り返し発生した可能性があります。そのことによって、繰り返し発生した湖の堆積物を調査することで、その年代や環境を知ることが出来るのです。そして、Curiosityがより高くSharp山を登って調査をすれば、私たちは、大気、水そして堆積物がどのように相互作用するかというパターンを示すための一連の実験結果を持つことになります。」
*John Grotzinger(Curiosity Project Scientist ) :the California Institute of Technology in Pasadena.
Galeクレーター内部を少なくとも数百メートル程度の高さまで水が満たし、堆積物が形成され、一部が硬い岩に変化したと考えられます。
その後、堆積層が風食によって時間をかけて削られることでSharp山が形成されたと考えられます。
下図は、地球でも起こっている乾燥期と湿潤期の繰り返しによる土砂の堆積を示しています。
「私たちは、お互いの上に積み重なった小さな古代のデルタの堆積岩を発見しました。」とSanjeev Guptaさんが話しました。
*Sanjeev Gupta( Curiosity science team member): Imperial College in London.
いくつかの火星ミッションで古代の火星で湿った環境を示す証拠を見つけているにもかかわらず、古代気候のモデリングは、未だ、地表面に安定的に長期に液体の水が存在可能な条件を発見するには至っていません。
*MAVENの調査結果にも期待ですね。
Curiosityは、現在"the Murray formation"と名づけられたSharp山の最下層の堆積層を調査しています。
下図は、Curiosityが火星着陸後にたどった長い道のりです。上図、下図ともにSol817のものです。