昨日、New Horizons に何らかの問題が発生してセーフモードに入っているとの報道がありましたので心配していましたが、NASAは、本日(7月6日)になって、停止している原因を特定したと発表しました。
http://www.nasa.gov/nh/new-horizons-plans-july-7-return-to-normal-science-operations
7日には、科学観測が再開される見込みです。
セーフモードのままだと、既に始まっていた観測が中断されたまま、冥王星への最接近(7月14日20時50分ごろ:JST)での観測のチャンスを失うところでした。
2006年1月19日にアトラスVロケットで米フロリダ州のケープ・カナヴェラルから打上げられて、9年以上の月日をかけて目指してきたのですから、なんとしてでも冥王星の観測をして欲しいと願っています。
下図は、6月21日のPlutoとCharonの画像です。
下図は、New Horizonsが6月22日から7月1日の間に冥王星を撮影したものです。
下図は、New Horizonsが6月22日から7月1日の間にCharonを撮影したものです。
New Horizonsの今後の予定は、以下の通りです。
・7月14日20時50分ごろ(JST)冥王星をフライバイする。最接近時の距離は、13,695km。速度は、14km/s。
・8月後半:接近後の探査終了。
・2016年~2020年ころ:エッジワース・カイパーベルト内の太陽系外縁天体の観測
探査目標は、まだ決まっておらず、日本のすばる望遠鏡も参加して探しているところです。
・その後は、太陽系を脱出する。