9月4日のInSightのNewsによりますと、着陸候補がElysium平原のGaleクレーター近くの4箇所に絞られたそうです。
下図の場所です。
InSightがどこに着陸するか選ぶ際の優先事項は、確実に安全に着陸できる場所ということです。
4箇所の候補地は、全て岩が少なく、傾斜が緩やかな障害の少ない地域となっています。
InSightは、火星の内部を調査するのが主目的なので、地上にどのようなものが在るかということは、重要ではないとのことです。
着陸範囲は、東西に130kmで南北に27kmの楕円となっていますね。
その中に99%の確率で着陸するとのこと。
また、Elysium平原は、InSightが抱える2つの技術的制約をクリアできる場所でも有ります。
(1)ソーラーパネルが活動に充分な太陽光を得られること (2)エアーブレーキが充分に効かせられる大気層があること(低い土地であること)
更にInSightは、heat-flow probe等を地表面下2.74~4.57mに差し込む必要があり、そのため、岩盤が無いそして大きな岩も無くて容易に貫通可能な地質の場所を選ぶ必要があったわけです。
2016年の打上に向けて、順調に進んでいるようです。
InSightの工程
1.打 上 : 2016年3月
2.火星着陸 : 2016年9月
3.活動期間 : 720日/700Sol
4.初データー送信 : 2016年10月
5.機器の展開 : 60Sols
6.初期ミッション終了: 2018年9月