火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

赤い星には、赤いトマトが良く似合う!

2012-03-24 22:07:37 | 植物工場
3月23日のMarsDailyにカナダやアメリカの小学生を中心に宇宙での自給自足を目指してトマトの栽培研究をしているTomatosphereというプロジェクトが紹介されていました。
先生と学生を大々的に組織しているようです。
現在、カナダとアメリカの13,700クラスが参加しているとのこと。
また、スペースシャトルの最終フライトでISSに60万個のトマトの種を届けており、今後3年間ISSに保管してから学生達に配られるとのことです。
学生は、宇宙空間を経験した種と普通の種の発芽率や生育率を観察して記録します。

Tomatosphereで目指しているのは、2つの目標です。
①若い学生へ教育と活力を与えること
②宇宙での活動範囲等を広げて、最終的に火星に行き着くこと



宇宙空間での生活、その中でも火星への有人探査を明確に打ち出しています。
火星への片道が6ケ月、滞在が18ケ月、合計で30ケ月=900日間と想定しています。
(火星協会のマーズダイレクトは、910日間としており、全く同じ前提ですね。)

宇宙で暮らす為、自給自足出来る物は極力そうするべきです。
呼気や大小便からの水や酸素の回収や現地での燃料調達なども考えられています。更に、植物を育てることで食料の確保、酸素そして水の確保をすることが出来ます。

学生達のやることは、苗の発芽から収穫までの全工程を観察することです。約3ケ月かかるとのこと。

なぜ、トマトなのか?
「それは、トマトは、広く使われていて栄養価が高い。」
「そして、ビタミンA、Cそしてリコピンが高濃度に含まれており、心疾患やガンの予防に有効な食品でもある。」
と言ってます。
宇宙空間では、放射線の影響はかなり注意する必要があるので食事で低減できるならば、より安全に宇宙で暮らせるようになりますね。
トマト料理のレシピとカナダ政府の食事ガイドラインも提供されています。

スポンサーは、CSA(Canadian Space Agency)、the University of Guelph、 Agriculture and Agro-Food Canada、the Ontario Centres of Excellence、Heinz Canada、Stokes Seedsです。

日本でも桜なども含め、色々な種子がISSに持ち込まれて宇宙に滞在後、地球に持ち帰られたものを小学生たちが育てたということはやっていますね。
でも、Tomatosphereの方がより具体的な感じを受けました。
日本でも宇宙農業を目指しているグループが居るので、Tomatosphereの活動は大いに参考となるのではないでしょうか?
事務局も今年は、トマトを育てようかと思っていたところでしたので、早速やってみようかと思います。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする