柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

旅日記1800km(その2)

2008年04月29日 | 旅行など
 今日は4月22日(火)、紀州への旅2日目のことを書いてみます。

 この日、朝食前に「芦原温泉」の朝風呂に入りました。
お天気も良し、体力充分、8時ころに出発進行です。

 すぐに、金津ICから北陸自動車道へ。交通量も少なく快適に走れました。
米原JCTから名神高速道路へ、さすがに大変な車の数、京都、大阪を通り、近畿自動車道へ。緊張が続く運転でした。

 「ナビ」が「堺IC」で降りるように指示していた。和歌山市までと思っていたのに、しかし、ここでもナビの云うことを聞くことにした。
 一般道に降りると、とたんに距離を稼げない、仕方がない。

 とんだことで「富田林市」を通過、幸い道すがら、とても気の利いた洋館の「パンレストラン」を発見。おいしいコーヒーとパンにたっぷり時間をかけた。

 さて、国道371、370と走りいよいよ「高野山・高野町」をめざす「登りの参道」である。
およそ1000mの標高へ20kmとなる。

 我がチャレンジャーは、うれしそうに心地よいエンジン音をあげながらグイグイと登っていく。
やがて、まだ若い木々の「八重桜」の花が満開状態で、次々と現れては歓迎をしてくれている。
 気づくと、いつの間にか「仏都・高野町」に入っていたのでした。

 「金剛峯寺」前の駐車場で車を降りる。
 
 さいわい、人出も少なく静かな「本山」の風格を感じ取ることができた。
中庭は、まさに春がとどまり、別天地となっていた。
     

 今日のメインは、なんといっても「奥の院」であろう。
歩いて30分ほどの「奥の院への道」は、昼なお薄暗く、うっそうとした杉木立が続き、その両側には「薩摩島津家」など時代時代を代表する家々のお墓が無数にあった。


 「奥の院」は、真っ暗なお堂の中に「無数のろうそくの灯火(万灯)」と静かな読経の声が流れていた。厳粛そのものである。裏手の「御廟」や「地下霊場」なども、すべて撮影禁止であった。
凡夫である私でも、この荘厳な雰囲気の中では、思わず手を合わせてしまうのでありました。「弘法大師」を慕う多くの人たちのことを理解できたようにも思いました。

 さて、残りは明日にして、今宵の宿「持明院」に到着しました。
   
      
 高野町の寺は、ほとんど宿坊を兼ねているようです。
私どもの「持明院」は、偶然この日の宿泊客は私達だけでした。
 大きなお寺で、長い長い廊下を渡り、ようやくお部屋となりました。
4カ所もの立派なお庭がありました。最高のお部屋が用意されていました。
国宝級のふすま絵に取り囲まれて「精進料理」をいただきました。

 初めての宿坊体験でした。何人かの修行僧の方がお世話くださいました。
明朝は、6時半からの本堂での「お勤めと読経」にご出席ください、と案内がありました。
夜はけっこう寒くなりましたが、暖房エアコンで気持ちよく眠ることができました。

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