柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

越中タイムスリップ編

2019年04月26日 | 旅行など
この日(20日・土)、すでに「富山県入善町」などあちこち走り回って、お昼近くになっていました。
しかし、「私の60年余り昔にタイムスリップしたい」ということに、「いわきのハム仲間」は快く応じてくれました。

 ランクルは富山県は下新川郡朝日町に入り河川「小川」沿いに上流へと走りました。やがて「小川ダム」が見えてきました。


 突然ドライバーXXHさんが目ざとく「羽入停留所」なる標識を発見。私は、一気に大昔にタイムスリップ。
そう、私は確かに60数年前、バスの中から「羽入バス停」の標識を見つけて驚愕してしまっていました。
我が先祖は、此処から「門徒衆開拓団」として越後にやってきたのかもしれない、そんな風に思ったものでした。

 高校の先輩と私はキスリングを背負って、ピッケルをもって、「朝日岳、雪倉岳、白馬岳」縦走を試みる予定でした。




「小川ダム」を通り過ぎ「朝日小川トンネル」やスノーシェッドを過ぎると終点でした。
何とそこには「小川温泉元湯・ホテルおがわ」がありました。60数年前は左手の「湯治場」のみでした。
私は、当時降りやまない雨に見舞われ所在なく、この湯治場に滞在して、金銭的にも心細くなったことが思い出されました。




やがて引き返すべき時間でした。
ランクルは下流へと走り出しました。「小川ダム」や下流の橋の上からアルプスの山並みを眺めました。
地元の方に尋ねると、一番高いのが「朝日岳」、その右手奥の方が「白馬岳」とか。2枚目の主峰が白馬岳なのかな。



 「小川温泉」から結果的には、どのように登ったのかは、忘却の彼方です。
ただ、かすかながら記憶にあることは、私は「雪倉岳」で残雪の谷間へグリセードをして転倒、ピッケルのブレードで胸を突いてしまいました。
たいへんな出血となり、先輩に荷物を背負っていただき、白馬岳麓の「蓮華温泉」の湯につかり消毒をしました。
そのときの先輩も、今は故人となっています。いまでも大変なご迷惑を、おかけしたことが忘れられません。

 さて、長くなった「越中への旅」も終わりにしますね。
帰り道、「いわきのみなさん」には、我が家でのお茶のひとときを過ごしていただき、すぐに帰路につかれました。
その日の夕刻、無事に全員それぞれのお宅に、とリーダーのXXH/太田さんからご報告をいただきました。

 それなりに、長く生きてみると、じつにいろんな人に支えられていいるんだなあ、これが実感です。感謝、感謝です。


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