先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

教皇、カナダ司牧訪問の意向、時期は今後調整

2021-10-29 | 先住民族関連
バチカンニュース 27 10月 2021, 19:35
カナダのブリティッシュ・コロンビア州カムループスの先住民寄宿学校校舎 1950年頃
教皇フランシスコは、カナダ司教団の招きに応え、同国を訪問する意向であることが明らかになった。
 教皇フランシスコは、カナダを司牧訪問する意向であることが明らかになった。
 バチカン広報局の発表によれば、この司牧訪問はカナダ司教団の招きに応えるもので、その背景には、以前から進められている、先住民族との和解をめぐる司牧プロセスがある。
 教皇はこの招きに対し、訪問の意向を示された。訪問の時期等、詳細は今後調整される。
 教皇は、今年6月6日のお告げの祈りで、カナダのブリティッシュ・コロンビア州カムループスの先住民寄宿学校の跡地から、200人以上の子どもの遺体が発見された出来事に対し、深い悲しみを表明されると共に、悲劇の解明と、和解の道のりへの取り組みを呼び掛けていた。
https://www.vaticannews.va/ja/pope/news/2021-10/il-papa-e-disponibile-a-recarsi-in-canada.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

温暖化対策は「公正な移行」がキーワード 産業構造転換でも雇用を保障 与野党が公約で言及 NPOが事例集

2021-10-29 | 先住民族関連
東京新聞 2021年10月28日 19時30分
 地球温暖化対策に伴う産業構造の転換が見込まれる中で、仕事を失う人の雇用などを保障しながら転換を目指す「公正な移行」が、日本でも論点に上りつつある。衆院選でも複数の政党が公約で言及。対策に取り組むNPO法人は世界の先進事例集を作り、国内での議論活性化を求めている。
◆特定の産業で雇用失われる恐れ
 二酸化炭素(CO2)を主とした温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を抑えるには、化石燃料を使う火力発電所やガソリン車などをなくす必要があり、関連する産業で働く人たちが仕事を失う恐れがある。
 そうした産業は地域経済の柱の場合が多いだけではなく、仕事は労働者の誇りや生きがいに深く関わる。産業転換には丁寧な議論と計画が求められ、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」でも、前文で労働力の公正な移行を掲げている。
◆「脱原発」でも言及
 衆院選の公約では、脱原発を前提とした温暖化対策を訴える立憲民主党とれいわ新選組が、原発立地地域での公正な移行を明記。社民党も廃炉を目指す原発周辺の雇用、経済対策支援に触れた。共産党は「貧困と格差の是正と一体」で対策に取り組むとして公正な移行に言及。自民党、公明党は「公正な移行」という言葉こそ使っていないが、自動車関連企業の業態転換を支援する姿勢を示した。

◆NZでは多数の市民交えて長期計画議論
 高度経済成長を支えた自動車業界からは雇用の喪失を理由に、電気自動車(EV)への急速な転換に異論を唱える声が上がっており、NPO法人「気候ネットワーク」は公正な移行に取り組まなければ「温暖化対策にブレーキが踏まれる」と危機感を抱く。
 気候ネットワークは9月、公正な移行の事例集を発行し、石炭産業からの脱却を図る欧米などでの12例を紹介。政府主導や市民参加型など地域によって手法はさまざまで、ニュージーランドでは長期計画の議論に1000人超の住民や教育、労働、先住民族などの団体が参加した地域があった。
 執筆を担ったエバン・ギャッチさんは「公正な移行では、市民や政府、企業などが協力的で、積極的な役割を担う」と指摘。社会的な弱者のことも考えられているといい、「世界では、気候変動対策による移行が起こるかどうかではなく、方法が公正かどうかの議論になっている。成功例は増えてきた」と語った。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/139513

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

謎に包まれた砂漠のミイラ、DNA分析で意外な起源が判明 中国北西部

2021-10-29 | 先住民族関連
CNN.co.jp 10/28(木) 15:25配信

(CNN) 中国北西部の砂漠地帯で見つかった極めて保存状態の良いミイラ化した多数の遺体について、従来の予想と異なる起源を有していたことがDNA分析の結果明らかになった。
新疆ウイグル自治区のタリム盆地で主に1990年代に発見されたこれらのミイラは、舟の形をした棺(ひつぎ)の中に収められている。4000年以上の年月が経過しているにもかかわらず、体も衣服も驚くほど損傷がないことで知られる。砂漠の乾燥した空気で自然に保存され、顔の特徴や頭髪の色まで明確に識別できる。
西洋的な顔立ちや毛織物でできた衣服といった特徴のほか、チーズや小麦、雑穀も埋葬現場で見つかったことから、ミイラは遠い西アジアの大草原地帯の遊牧民か、中央アジアの山岳地帯やオアシスから移り住んだ農耕民ではないかと考えられていた。
ところが、中国、欧州、米国の研究者らがこれらのミイラ13体のDNAを分析し、初めてゲノム配列を解析したところ、従来の見方とは異なる実態が浮かび上がった。
新たな研究によると、これらのミイラは別の地域からやってきた人々ではなく、元来現地に暮らしていた集団で、氷河時代のアジアに住んでいた人間の子孫だとみられるという。
ハーバード大学で人類学を専攻するクリスティーナ・ワリナー准教授は、当該のミイラについて「実際には遺伝子学上極めて孤立した地元の人々であるという有力な証拠が見つかった」と述べた。同氏が執筆した研究論文は、27日刊行の科学誌ネイチャーに掲載されている。
「ただ遺伝的な孤立とは対照的に、彼らは近隣の遊牧民や農耕民から新しい知識や技術を広く取り入れていたようだ。一方で、他のどの集団にも共通しない独自の文化的要素も発展させていた」(ワリナー氏)
研究者らが遺伝情報を調べたのはタリム盆地のミイラの中でも最古の部類で、その起源は3700~4100年前にさかのぼる。それと併せて、さらに北に位置するジュンガル盆地で見つかった5人分の遺体のゲノム解析も行った。こちらは4800~5000年前のもので、同地域の人間の遺体としては最も古い。
研究の結果、タリム盆地のミイラには同時期に生きていた他の集団と混合(子どもを作ることを意味する科学用語)した兆候が見られないことが分かった。ミイラの直接の祖先に当たる集団は、氷河時代には広範囲に存在していたものの、その末期の約1万年前までにほとんどが姿を消したという。
古代北ユーラシア人と呼ばれるこれらの人々は狩猟採集生活を送っていた集団で、現代人の遺伝情報にはごくわずかな痕跡しか残っていない。遺伝情報中の比率が最も高いのはシベリアや米州の先住民族だとされている。タリム盆地で上記の年代にさかのぼってその存在が確認されたのは予想外の発見だった。
一方、新疆のより北方で採取した遺伝子サンプルからは、青銅器時代に異なる集団が広範な混合を行っていた兆候が見つかった。このことからも、遺伝子的に孤立したタリム盆地のミイラの事例がいかに特筆すべきものかが分かる。
とはいえ彼らの起源については、まだ最終的な結論に至っていない公算が大きい。今回の研究対象は単一の墓地で見つかったミイラであり、タリム盆地の複数の墓地を広範囲に調べれば、別の遺伝子上のつながりを示唆する発見があるかもしれないからだ。
ワシントン大学で人類学を専攻するマイケル・フラケッティ教授は、この地域から太古の遺伝子サンプルが得られるのはまだ比較的まれなことであり、ヒマラヤやチベットからの遺伝的な影響が見つかる可能性があると言及した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/08caa89d168374c676e6ec741846ee76880d9c62

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豪政府の放射性廃棄物処理施設の建設地決定、反対派と法的闘争も

2021-10-29 | 先住民族関連
Forbes JAPAN10/28(木) 6:00配信
オーストラリアのキース・ピット資源相は2021年8月、国じゅうの核廃棄物を処理する施設の建設予定地について、南オーストラリア州南西部のエア半島に位置する、キンバ近郊ナパンデーに決定する意向を示した。政府がナパンデーをすでに候補地に選んでいたこともあり、この決定は大方が予想していたとおりだった。
一国の政府が核廃棄物処理施設の建設地を選んだと聞いて、真っ先に思い浮かべるのは、高レベルの核廃棄物や使用済み核燃料だろう。しかし、世界にある核廃棄物施設の大半は、放射能の強さが低レベルか中レベルの核廃棄物を処理するためのものであり、それらはすでに多くの国に存在している。低レベルと中レベルの廃棄物は安全性が高いものだが、高レベル廃棄物と同様に、論争を巻き起こすようだ。
世界に多く存在するそうした施設は、より正確には、核廃棄物というより、放射性廃棄物の処理施設と言うべきだろう。その大半は、医療施設や産業施設から出される低レベルの放射性廃棄物だ。オーストラリアでは現在、国内の100カ所を超える施設でこれらの廃棄物を保管している。中レベルの放射性廃棄物も一時的に保管されている可能性はあるが、同国には原子力発電所は存在していないため、原発や核兵器製造から排出されている廃棄物はまったく存在しない。
米国、フランス、スウェーデン、フィンランドには現在、放射性廃棄物処理プログラムがある。最終処理施設の建設地が選定され、膨大な資金と時間を投じて本格的な地下研究所がつくられ、施設も着工済みだ。米国については、放射性廃棄物を永久に地下に閉じ込める地層処分がすでに始まっている。
ピット資源相は、「この施設は、40年以上も検討されてきたものだ。具体的な検討に入って6年目になる。オーストラリアにはこうした施設が必要だ」と述べた。実際、放射性医療技術の活用と開発を継続するためには、放射性廃棄物の処理施設が必要だ。その利点は、考え得るどのような危害をもはるかに上回っていることを、建設阻止派は認識すべきだ。世界ではこれまでに、そうしたタイプの廃棄物によって被害を受けた人はまだひとりもいない。
オーストラリア政府は、地域社会開発助成金として3100万豪ドル(約26億7300万円)を割り当てている。処理施設の建設と運営を行う地元企業と従業員の技能を向上させるための予算だ。施設建設費は2億豪ドル(約172億円)ほどになる予定だ。
地域住民は意見が対立
この決定によって、この地の伝統を受け継ぐ地主や住民たちは、法的な異議申し立ての機会を手にする。そう、バトルの始まりだ。
施設建設を巡って、地域住民は意見が対立している。危険性がきわめて低く、数字で測ることすらできないと知り、地域の経済発展のために施設建設を望む人は多い。他方で、そうした施設については、自分の住む地域はもちろん、人間の居住地の近くはどこであろうが望まない人たちもいる。とはいえ皮肉なことに、人間の健康と環境に与える影響は、この処理施設よりもガソリンスタンドのほうが大きいのだ。
同地域の先住民族であるバーンガラ(Barngarla)からは、この土地に処理施設を建設して欲しくないという声があがっている。代表団のバーンガラ・アボリジニ組合(Barngarla Aboriginal Corporation)は声明を発表し、土地所有権がないことを理由に、施設建設についての投票権が認められなかったと述べた。
ピット資源相によれば、オーストラリア選挙管理委員会が実施した投票では、キンバ議会地区に住む60%以上が施設建設を支持したという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a707789f84fb5b9b92115171a512e5cb76a778a

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マレウレウ 30日にライブ  白老「蔵」

2021-10-29 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2021/10/27配信
 アイヌの伝統歌ウポポの魅力を伝える女性ボーカルグループ・マレウレウのライブが30日、白老町のしらおい創造空間「蔵」で開かれる。  北海道を拠点にしたマレウレウは、ウポポの再生と伝承をテーマに活動するグループ。2010年にアルバム「M…
この続き:114文字
ここから先の閲覧は有料です。
https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/61283/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文化の振興や伝承など5本柱 アイヌ施策 基本方針素案 中長期的方向性示す 白老

2021-10-29 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2021/10/27配信
 白老町は、今年度に改定するアイヌ施策基本方針の素案をまとめた。白老に息づくアイヌ文化を振興し、後世に引き継ぐための中長期的施策の方向性を示した。アイヌ民族を先住民族に位置付け、尊厳の回復をうたった新法の趣旨も反映した新たな基本方針を来年1…
この続き:1,055文字
ここから先の閲覧は有料です。
https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/61284/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エクアドル先住民が道路封鎖、燃料価格高騰に抗議

2021-10-28 | 先住民族関連
AFPBB News 2021年10月27日 15:47 発信地:スンバグア/エクアドル [ エクアドル 中南米 ]

エクアドル・スンバグアの近くで道路を封鎖するバリケードの上に立つ先住民の女性(2021年10月26日撮影)。(c)Rodrigo BUENDIA / AFP
【10月27日 AFP】南米エクアドル各地で26日、燃料価格の高騰に抗議する先住民のデモ隊が石を置いたりタイヤを燃やしたりして道路を封鎖した。同国では非常事態宣言が出されている。
 セサル・ザパタ(Cesar Zapata)警察署長によると、首都キトではエクアドル先住民族連盟(CONAIE)の呼び掛けに応じて約1500人がデモに参加した。
 マリア・エレナ・ポンセ(Maria Elena Ponce)さん(58)はAFPに対し、「昨年から失業している子ども3人のためにここに来た。子どもたちは家計を助けてくれていたが、今は全員が苦しみ、絶望している」と語った。
 政府は「道路封鎖を阻止する」と警告。デモ隊を監視するため、全土に警察と軍を配備した。
 夕方までに、封鎖された大統領府近くで衝突が発生した。投石をするデモ隊に対し、警官隊は催涙ガスを使用した。
 当局によると、少なくとも37人が逮捕され、警官5人が負傷した。アンデス(Andean)地方の村では兵士2人がデモ隊に拘束されたが無事だという。
 AFP記者によると、若いデモ参加者1人が催涙弾に当たり額を負傷した。メディア監視団体「フンダメディオス(Fundamedios)」は、記者1人の脚に警察が撃ったゴム弾が当たったと報告した。(c)AFP/ Paola Lopez and Santiago Piedra Silva
https://www.afpbb.com/articles/-/3372896

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文化の振興や伝承など5本柱 アイヌ施策 基本方針素案 中長期的方向性示す 白老

2021-10-28 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2021/10/27配信
 白老町は、今年度に改定するアイヌ施策基本方針の素案をまとめた。白老に息づくアイヌ文化を振興し、後世に引き継ぐための中長期的施策の方向性を示した。アイヌ民族を先住民族に位置付け、尊厳の回復をうたった新法の趣旨も反映した新たな基本方針を来年1…
この続き:1,055文字
ここから先の閲覧は有料です。
https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/61284/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ伝統「マレク漁」を体験 白糠で講座手作り道具「すごい」

2021-10-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/26 21:28

ヤナギの細木の先端にマレクを付けた漁具を手に、川を歩く参加者(茂忠信撮影)
 【白糠】アイヌ民族伝統の、「マレク」と呼ばれるかぎ針がついたもりを使いサケなどを捕まえる漁法「マレク漁」の実践講座が26日、町内の茶路川で開かれ、参加した19人が先住民族の漁法を体験した。
 講座は、釧路市の「伝統的なアイヌ文化・生活の場の再生支援事業」の一環として、道の特別採捕の許可を得て開催。白糠アイヌ協会会長の天内重樹さん(36)と、阿寒アイヌ協会副会長の床州生さん(55)が講師となった。
 天内さんと床さんははじめに、河畔の林で「川の神」と「魚を授けてくれる神」に漁の無事を祈る儀式を実演。町内の古老から漁法を習った天内さんが、オンコの木片に可動式のかぎ針が付いたマレクを、長さ2メートル余りのヤナギの細木の先に取り付けた漁具を参加者に手渡し、「サケの動きに合わせもりも動くので、魚体が傷つかない」「ヤナギの細木は、現地で調達するので荷物にならない」などと利点を説明した。
 参加者は小雨が降る中、漁具を手に1時間余り川を歩き「獲物」を探したが出くわせず、先人の漁の苦労も味わった。北大工学部3年の岩瀬龍之介さん(21)は「東京出身で、アイヌ民族ゆかりの方から直接話が聞けて感激した。丸木舟など、ほかのアイヌ文化も学びたい」と、また十勝管内鹿追町の瓜幕中1年所暖乃香(ののか)さん(12)は「便利な道具を考えたアイヌ民族の知恵は、すごいと思った。次回は魚を捕まえたい」と笑顔で話した。(佐竹直子)
※「マレク」のクは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/604553

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アマゾン先住民の若い女性がTikTokで見せた「日常」に、世界がザワついた理由とは?

2021-10-27 | 先住民族関連
クーリエ・ジャポン 10/26(火) 11:30配信

ブラジルのアマゾン奥地に暮らす先住民タトゥヨ族の女性が、コロナ禍で外の世界とつながるためにTikTokを始めた。歌っても踊っても受けなかったのに、カブトムシの幼虫を食べたらフォロワーが急増。彼女にとっては「日常」を見せただけなのに……。
「バイラル動画」の新星
アマゾンの熱帯雨林の真ん中、ネグロ川のほとり沿いで、顔にペイントを施した若い女性が退屈していた。新型コロナウイルスの感染拡大で観光客が途絶え、ボートでしかたどりつけないこの先住民村はますます孤立していた。
時間を持て余したクンハポランガ・タトゥヨ(22)は、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の使い方を覚えようと、スマートフォンを片手に日々を過ごしていた。
最初は曲に合わせて踊ったり、動画の吹き替えをしたり、自分の見た目を加工で大きくゆがめてみたりと、TikTokの機能を存分に活用した。だが、どれも受けはいまいちだった。
そこで彼女は、もぞもぞ動く太ったカブトムシの幼虫をカメラに近づけた。
「よく聞かれます、『クンハポランガ、あなたたち幼虫を食べるって本当?』って」
「もちろん食べますよ! 見たいですか?」
そして幼虫が最期を遂げた(クンハポランガが「うーん、おいしい!」とコメントした)そのとき、「バイラル動画」の新星が誕生した。配信元は世界で最も人里離れた場所だ。
クンハポランガの自宅は、周りにアマゾンのジャングルしかない川沿いのかやぶき屋根の集落にある。ここに住む数十人の住民はタトゥヨ族の仲間だ。彼らは顔に真っ赤なペイントを施し、精巧な羽の頭飾りをつけ、鳴き声のやかましいコンゴウインコ(クンハポランガはペットと間違えないでと注意している)と暮らしている。自分たちが育てたり捕獲したりできるもので生活する民族だ。
これらすべてが、今やブラジルで最もダイナミックかつ急速に伸びているソーシャルメディアコンテンツの一つとなった動画の色鮮やかな背景となっている。クンハポランガは日常生活の様子をTikTokに投稿するだけで、1年半余りの間に600万人超のフォロワーを集めた。
本人にとって投稿する内容は何の変哲もないことだった。しかし、増え続ける彼女の視聴者にとっては、もっと遠くにあるとしか思えなかった世界が突如として身近なものになった。
先住民の生活が見える
再生回数を見てみると、クンハポランガがボウルに入った幼虫を家族に食べさせる動画が670万回、キャッサバ粉を作る道具を振り回す動画が1610万回、手つかずの自然が残る川のほとりで流行りのポップソングに合わせて踊る動画(結局いまもTikTokに残している)が410万回だ。
デジタルメディアの最後の未開拓地の一つであるアマゾンの熱帯雨林にソーシャルメディアが到達し、先住民族の生活が前例のない形で垣間見えるようになった。かつての地理的な障壁は取り除かれている。
地球上で最も孤立した人々の一部が、ジャーナリストや学者、先住民保護団体といった従来のフィルターを通さずに、初めて外部世界と日常的にコミュニケーションを取っているのだ。
「これは重要な機会です」。こう語るのは、マルボ族の一員であるベト・マルボだ。マルボ族の村にはインターネットがつながったばかりで、すでに急速に広まっているという。
「ブラジルの人々は先住民のことを知りません。そうした情報の欠如から、先住民は怠けている、無精だ、不幸せだといったありとあらゆるひどい固定観念が生まれているのです」
先住民族の生活のデジタル化は目下、ブラジルで極めて強力な政治的潮流と衝突している。ジャイル・ボルソナロ大統領は、先住民の領土の広さを嘆き、商業的利益のために開放すべきだと主張して政権の座に就いた。彼は先住民を理解不能なよそ者と表現している。
「インディアンはわれわれの言葉を話せず、お金も文化もない」と、ボルソナロは大統領選への出馬を公言した2015年に語り、「彼らはどうやって国土の13%を所有するようになったのか」と問いかけた。
その先住民の土地の一角で8月、クンハポランガはTikTokのことを考えながら、太陽の下を歩いていた。彼女はポルトガル語を完璧に話し、自分を完全なブラジル人だと思っている。
自分の民族の文化を紹介し続けたかったが、いつまでできるかわからなかった。2018年末に村に設置された衛星アンテナを見上げ、ため息をついた。この地域のインターネット使用料は月額65ドル(約7400円)だ。
「本当に高いです」と彼女は嘆く。収益化が難しいことの多いプラットフォームでどうやってたくさん稼ぐか、まだわからないという。フォロワーの中には数ドルの寄付をしてくれる人もいるが、それほど多くはない。
村長を務める彼女の父親は、近いうちにこの地域のインターネット接続を打ち切らねばならないかもしれないと言っていた。そうなれば、彼女はソーシャルメディアにアクセスできなくなり、TikTokのキャリアは絶たれる可能性がある。
クンハポランガはそんな考えを頭から追い払おうとした。そして次のTikTok動画をどんな内容にしようか考えた。
反響の大きさに驚く家族
幼虫がバイラル動画のキラーコンテンツであることはもうわかった。アマゾンのヤシの木から採取され、ココナッツのような味がすると言われるこの小さなうごめく生き物は、動画を投稿するとほぼすべて数百万回単位で再生される。
それでも、初めて幼虫の動画を投稿したとき、彼女にとってそれは小麦粉や魚と同じくらい定番の、日常的な食べ物にすぎなかった。だから彼女は反響の大きさに驚いた。動画の投稿からものの数時間で、100万人以上のユーザーが視聴していたのだ。
クンハポランガは家族に向かってちょっと見てと叫んだ。手にはアップルの「iPhone 7」を握っていた。観光客に工芸品を売って貯めたお金で買ったものだ。そのスマホで開設したインスタグラムのアカウントは、フォロワーを約1000人まで増やすのに苦労した。だが、今回の反応は初めてのことで、何が何だかわからなかった。
「ちぇっ!」と彼女はつぶやいた。「私が毎日食べるものに、どうしたらこれほど多くの人が興味を持てるの?」
両親と兄弟はスマホをのぞき込み、どういうことか理解しようとした。コメント欄はほとんど手がかりにならなかった。
「シンプルな食事」。ある人は幼虫を指して言った。
「どんな味がする?」。別の人が質問した。
「純粋なたんぱく質」とコメントする人もいた。
クンハポランガの父、ピニョ・タトゥヨは気後れしていた。彼はインターネットを村に導入することを早くから熱心に提唱していた人物だ。デジタル時代が到来し、後戻りはできないと感じていた。村の人々は世界とつながるための技術を受け入れ、自分たちが何者であるか発信しなければならない、と。
彼自身も本格的な頭飾りをつけてユーチューブ動画を作成し(「ちょっとした自己紹介!」というタイトルをつけた)、インスタグラムのアカウントを設け、最終的に1万2000人のフォロワーを集めた。だが、クンハポランガのTikTokは桁が違った。数千人どころではない。数百万人だ。
「気をつけなさい」。父は娘に伝えた。「多くの物事が間違った方向に進んで、問題が起きるかもしれない」
だが彼らは、ますます脅威にさらされているように感じる文化を守り、記録に残すうえで、TikTokが有力なツールであるということは受け入れた。クンハポランガは、自分の文化と家族を尊重するよう注意すると約束し、スマホに視線を戻して仕事に取り掛かった。
ブラジル中から殺到し始めていた質問に答えるという仕事だ。タトゥヨ族が顔にペイントを施す理由は「負のエネルギーを寄せ付けないため」、朝食のアサイーについては「この美味しさは想像を絶する」、靴を履くのかという質問には「森に入るときは」と次々に回答していった。
クンハポランガの動画は、TikTokならではの特徴をうまく活用した。TikTokが生んだスターの一部は、少なくとも従来の意味での有名人ではない。一般人がその一風変わった生活を視聴者に紹介しているのだ。米テキサス州オースティンの養蜂家は960万人のフォロワーを集めている。6人の男の子の母親は170万人だ。南極の科学者は5ヵ月足らずで94万人を獲得した。
アマゾンでは、クンハポランガがアリとキャッサバで作る一般的な食事を動画にした。自分の部族の言葉や、「チベ」と呼ばれる水とキャッサバ粉を混ぜた飲み物も紹介した。
ただ、彼女のフォロワーが数百万人に到達したのは、“不調和を調和”させるようになってからだ。たとえばある動画では、村に住む鮮やかな緑色のコンゴウインコとコンビを組み、このつれない動物と並ぶ場面に吹き替え音声を入れた。別の動画では、羽の頭飾りをつけた11歳の弟が腰を振り始める。
さらに別の動画では、家族が土でたき火台を作る場面に、ロディ・リッチのラップソングが流れる。「俺は遊び人じゃない、ただ愛しいやつがいっぱいいるんだ」。新鋭のアメリカ人ラッパーがこう歌い上げるなか、クンハポランガの母が裸足で泥を踏み固めるのだ。
ばかげていた。最高に面白かった。それがTikTokだった。
彼女はもっと動画作りをしたくなった。
TikTokは本当に恩恵をもたらしたのか
クンハポランガのスマホはメッセージや通知で光っていた。水と石けんで顔のペイントを落とす方法を紹介した動画がヒットしていたのだ。すでに200万人以上が視聴し、あと数百万人はすぐに達成しそうだった。だが、彼女は自宅の小屋の中で早くも次の構想に動き出していた。
彼女は父と弟たちに「カリソ」(伝統楽器の笛)を持ってくるよう頼んだ。自身もTikTokで96万人強のフォロワーを持つ弟のピコは、基本的に注目されることが大好きで、すぐに言うことを聞いた。
父も自分の笛を取り出したが、ソーシャルメディアがまだ信用できなかった。彼は自分の文化を喜んで人に教えた。しかし、TikTokがこの村にもたらした具体的な恩恵とは何だろうか。
600万人ものフォロワーとは裏腹に、彼らはまだギリギリの生活をしていて、電気代やインターネット料金が支払えるか心配していた。デジタルの世界では有名になったが、どうしたものか、かつてないほど貧しかった。コロナの影響で観光客が足止めされ続ければ、インターネットを解約して娘をがっかりさせる羽目になると父は危惧していた。
「状況は悲惨だ。本当に厳しい」
だが、彼はそうした考えをひとまず忘れ、息子と一緒に地域の集会所に下りて行き、頭飾りをつけて笛を演奏した。クンハポランガは彼らの前に立って撮影し、「みなさんこんにちは」と視聴者に語りかけた。「今日は私の父と弟がこの楽器を演奏します。私たちが訪問客を迎える儀式で使われるものです」
クンハポランガが動画に収めたその曲は心に響くメロディーだった。兄弟や父に見せると、笑顔で素晴らしいねと言ってくれた。彼女はそれが自身の最高傑作とは思っていなかったし、バイラルになるかどうかも不安だったが、あまりストレスは感じなかった。
「これで充分」と彼女は言った。「TikTok用にはね」
Terrence McCoy
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6ad8cabccb011a92ade7f7ad8b6fed911a68564

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古里知る手がかりに 室蘭出身の吉田さん、ブロートンの航海記翻訳出版【室蘭】

2021-10-26 | アイヌ民族関連
室蘭民報 2021.10.25
コロナ禍が収まったらイタリアにあるブロートンの墓参りがしたいと語る吉田さん
 室蘭出身で富山大学名誉教授の吉田俊則さん(68)=富山市在住=が、江戸時代後期に室蘭港に入港した英国軍艦「プロヴィデンス号」の船長で、噴火湾(ボルカノ・ベイ)の名付け親として知られるウィリアム・ロバート・ブロートン(1762~1821)の探検航海記を初めて日本語で翻訳。「ブロートン北太平洋航海記」(A5判332ページ)として、東洋書店新社より刊行された。吉田さんは「ブロートンは探検記の中で『噴火湾の北側の陸地ほど美しい景観をめったに見たことはない』と記した。そういう土地に住んでいるという価値を理解する手掛かりにしてほしい」と古里への思いを語った。
 吉田さんは室蘭栄高校卒業後、北大文学部に進学。同大大学院を経て1990年(平成2年)に富山大教養部助教授、97年に同大人文学部教授、2011年から同大人文学部長を務め、18年に定年退職した。専門分野はロシア史・ロシア文化論。
 市立室蘭水族館の施設内にあるプロヴィデンス号来航記念碑でブロートンのことを知り、大学院生の時に学内書庫で探検記の復刻版を見つけた。日本語訳がなかったため、「いつか室蘭に縁がある自分が翻訳してみよう」と思い、外国から復刻版を取り寄せていた。
 定年退職を機に、本格的に翻訳作業に着手。1793年にブロートンがプロヴィデンス号船長に就任してから、洞爺湖町虻田、室蘭港に立ち寄った「航海開始から中国マカオへの最初の寄港までの報告」(第1巻)。97年にマカオを出発し、宮古島沖でのプロヴィデンス号の座礁、沈没を乗り越え、スクーナー船で探検した「津軽海峡を通過した第二回北方探検と朝鮮海岸および黄海経由のマドラスへの帰還についての報告」(第2巻)を昨年末までに全て翻訳した。
 吉田さんはブロートンについて「平民から出世したたたき上げの軍人で正直な性格だったのでは。アイヌの人たちの暮らしや人間性について深い共感を持って書いている場所がある。先住民に対する見方は人間的で非常に魅力がある」と評価している。
 定価5500円。全国の書店やインターネットで発売している。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/23504


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【訂正】『ゴールデンカムイ』は漫画界の“鍋料理”? 大ヒットの秘訣を探る

2021-10-26 | アイヌ民族関連
リアルサウンド10/25(月) 10:00配信

 野田サトルの『ゴールデンカムイ』といえば、現在の最新刊である第27巻の帯に、「17,000,000部堂々突破!!!」「Web&アプリ累計1億9,000万PV突破!!!」と書かれる大ヒット作である。漫画関係の賞を幾つも受賞するほど作品の評価も高い。また、テレビアニメも三期まで製作されている。ではなぜ本作は、これほどの人気を獲得したのか、あらためて整理したい。
 『ゴールデンカムイ』がこれだけ大ヒットしたのは、もちろん面白いからだ。そしてその面白さは、本作によく登場する“鍋料理”に例えることができるだろう。
 鍋料理は基本的に具材が多い。これと同じように本作も、読者の興味を惹く具材が多いのだ。メインとなるのは、ストーリーとキャラクターである。まず、簡単な粗筋を記しておこう。物語の舞台は、日露戦争後の北海道。ある理由からまとまった金の欲しい帰還兵の杉元佐一は、アイヌの隠した埋蔵金の話を聞いた。だが、埋蔵金の行方を知っているのは、網走監獄にいる死刑囚だ。その死刑囚は、同房の24人に、埋蔵金の在り処を示す暗号を刺青で彫り込んだ。そして24人は脱獄したのである。
 この話を聞いた後、ヒグマに襲われた杉元は、アイヌの少女のアシリパに助けられる。アシリパの父親は、埋蔵金に関係して殺されたらしい。それぞれの理由で埋蔵金の鍵となる脱獄囚の“刺青人皮”を求め、杉元とアシリパは相棒となる。
 しかし刺青人皮を求めるのは、彼らだけではなかった。鶴見篤四郎中尉率いる第七師団と、ひそかに生き延びていた元新選組副長の土方歳三(彼も24人の脱獄囚ひとりである)とその仲間たちも動いている。さらに、杉元たちと行動を共にするようになる脱獄王の白石由竹を始め、刺青人皮を背負った24人も、それぞれの思惑で行動していた。かくして始まった刺青人皮の争奪戦により、北の大地で激しい戦いが繰り広げられるのだった……。
 多数の登場人物が離散集合・呉越同舟するが、ストーリーそのものはシンプル。ベースになっているのは、物語の黄金パターンである宝物(の鍵)の争奪戦だ。さらに杉元とアシリパの目的が、刺青人皮を入手することと、そもそもの発端となった死刑囚に会うために網走監獄に行くことであり、そこからブレることがない。網走監獄での騒動が終わった第14巻以降も、舞台を拡大しながら、宝の鍵の争奪戦が続く。シンプル・イズ・ベスト。だから読者は、すなおにストーリーの流れに乗ることができるのだ。
 一方、キャラクターに目を向けると、どいつもこいつも味付けが濃い。たとえば、主人公の杉元佐一。激しい闘争心と、生きることへの執念、そして驚異的な回復力から“不死身の杉元”と呼ばれる英雄だ。もうひとりの主人公であるアシリパは、優れた狩猟能力とアイヌの知恵を持つが、戦いの中で不殺を貫こうとする。物語が進むと、アイヌの未来を考えるようにもなった。果敢に戦うふたりは、まさにヒーローとヒロインの貫禄充分である。
 ところが、時にふたりが霞むほど、他の登場人物が濃すぎる。鶴見や土方だけでなく、第七師団や土方一派の面々が強烈。さらに、次々と現れる24人の脱獄囚たちが、アレ過ぎるのだ……。人の命をなんとも思わない凶悪犯や、グロテスクな行為に浸る者などを、作者は楽しそうに描いている。しかも彼らの死に方が、妙に格好よかったり、感動的だったりする。本作の登場人物の多くは、人殺しを躊躇しない人間なのだが、それなのに読んでいるうちに好意を覚えてしまう。作者の漫画力の凄さというしかない。
 この他、グルメ漫画の要素も見逃せない。本作にはやたらと食事場面が出てくる。作者のインダビューによると、最初、日露戦争帰りの若者を主人公にした狩猟漫画を考えていそうなので、その名残だろうか。他のグルメ漫画とは一線を画した、野趣に富んだ料理の数々も、本作の魅力になっている。
 次に、明治の北海道(と樺太)の自然である。ヒグマを始め、エゾオオカミ、鯱、クズリ、アムールトラなどなど、多彩な生物もリアルに描かれている。本作のタイトルが白土三平の『カムイ伝』を想起させるということもあるが、個人的には白土漫画の流れを汲む自然描写だと思っている。
 さらに、アイヌ文化も克明に描写されている。どれだけ調べたのかと感心するくらい、巧みな絵によってアイヌ文化が表現されているのだ。アイヌのみならず、少数民族の文化をいかに保護・伝承するかは、大きな課題である。だからこそ、本作の果たす役割は大きい。
 このことに関連して留意したいのが、第13巻での石川啄木(登場しているのである)の発言だ。日露戦争を境に日本の新聞に写真が載るようになったといい、続けてアメリカの新聞王アィリアム・ハーストに触れて、「その新聞王はとにかく絵や写真を紙面に載せることに執着するそうだ」「読者の視覚に与える影響力のデカさをよく知っているんだろうな」と述べているのである。この“読者に視覚に与える影響力”は、まさに本作にも当てはまる。漫画の絵の力によって、多くの人がアイヌ文化を知ることができたのだ。
 随所に挿入されるパロディ絵や、シリアス・シーンにぶち込まれるギャグなど、まだまだ言及したいことはあるが、これくらいにしておこう。具だくさんの鍋料理のような本作、読めばたちどころに満腹になれるのである。
※記事初出時、本文に誤りがありました。以下訂正の上、お詫び申し上げます(2021年10月25日17:10、リアルサウンドブック編集部)
誤:杉本佐一
正:杉元佐一
細谷正充
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c975eee466280777f4ed3687e750a185b371654

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見守られるなか、ベアーズ・イヤーズ復活にバイデンが署名

2021-10-26 | 先住民族関連
ニューズウィーク10/25(月) 12:20配信

バイデン米大統領は10月8日、3カ所の国定史跡(ナショナル・モニュメント)について環境保護区域の保護範囲を復活させる大統領令に署名した。
イヤーズ」などユタ州内の先住民族の聖地2カ所と、ニューイングランド沖の海洋国定公園。
歴代大統領が保護を進めてきたが、トランプ前大統領は保護範囲を大幅に縮小し、採掘や開発を解禁していた。
バイデンはホワイトハウスの外で行われた署名式で森林火災やハリケーンなどの被害に触れ、環境保護の重要性を訴えた。【ニューズウィーク日本版編集部】
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff5a9180bb872606f1a8ba02296b6d263008ac84

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ティモシー・シャラメ主演で伝説の名作がついに映画化『DUNE/デューン 砂の惑星』

2021-10-26 | 先住民族関連
Numero TOKYO10/25(月) 22:05配信

壮大なスケールを持つあまり完全な映像化は不可能と言われ続けてきた小説「デューン/砂の惑星」が、異次元の天才と称されるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の手によってついにその世界観を再現。究極の映画体験とされる「Filmed For IMAX(R)」に認定された世界初の作品『DUNE/デューン 砂の惑星』をぜひ劇場で。
説のSF超大作企画が圧巻の映像美で実現! 鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の完全勝利。オールスター俳優たちの夢の競演も見逃せない!
ついに難攻不落の巨大プロジェクトが見事に“攻略”された! 博覧強記の米国のカリスマ作家、フランク・ハーバート(1920年生~1986年没)が1965年に発表したSF大河小説の金字塔『DUNE/デューン 砂の惑星』の映画化である。
全6作からなる壮大な『デューン』シリーズ(さらに原作者の息子、ブライアン・ハーバートが書き継いでいった関連作もある)のうち、『砂の惑星』は最初の作品。ジョージ・ルーカスの『スター・ウォーズ』サーガ(1977年~2019年)や宮崎駿の『風の谷のナウシカ』(1984年)に多大な影響を与えたことでも知られる偉大な原作だが、オリジナルの映像化はハードルが異常に高く、なかなか満足に実現しないことで長らく伝説となっていた。
まずアレハンドロ・ホドロフスキーが超大作の構想を広げて挑んだものの頓挫に終わり(製作中止に至る過程は2013年の『ホドロフスキーのDUNE』というドキュメンタリーにまとめられている)、リドリー・スコットは降板。その代打として雇われたデヴィッド・リンチは『デューン 砂の惑星』 (1984年)という形にしたものの、原作との相性が微妙すぎて珍作の域に着地した。2000年と2003年にはアメリカでテレビのミニシリーズが放映されたりもしたが、劇場映画としては名うての鬼才監督たちが撃沈していった呪いの鬼門だったのだ。
ところが今回、そのジンクスをぶち破ったのがドゥニ・ヴィルヌーヴ監督である。『メッセージ』(2016年)や『ブレードランナー2049』(2017年)といった難易度の高いSF作品をこなしてきた彼は、ハイブロウな知性とエンタメの突破力を兼ね備えた現代映画界の超優等生。しかもかねてから『DUNE/デューン 砂の惑星』の映画化が夢だとよく語っていた。そんな彼が脚本・製作も兼任することにより、とうとう本気の大傑作が立ち上がってきた。まだ第一部(原作の前半部)の段階だが、これは掛け値無しに素晴らしい映画化だ。
物語は遠い未来、西暦10191年。主人公はアトレイデス家の後継者である青年ポール(ティモシー・シャラメ)。民衆の良きリーダーとしてこの地を治める父親のレイ・アトレイデス公爵(オスカー・アイザック)、勇敢な母親のレディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)と共に幸福な日々を送っていたが、宇宙帝国の皇帝からの意向により、一家は砂漠に覆われた苛酷な環境の惑星アラキス──通称「砂の惑星」デューンへ移住することになる。
だがこの赴任命令は罠であった。今までデューンを独裁的に統治してきた凶暴なハルコンネン家が皇帝と共謀し、人気のあるアトレイデスの一族を滅亡させようとしているのだ。一夜にして命を狙われる身となったポールだが、やがて宇宙の未来を占う巨大な宿命に覚醒していく──。
まず冒頭から圧倒的な映像美に溜め息が出る。彩度を落とし、リアルなデザートカラーを基調としたパレット使いは、決して派手ではないからこそ絵画的強度が際立つ。撮影のグリーグ・フレイザーはIMAX上映を前提としたIMAX認証デジタルカメラを使用し、驚異的な解像度の高さによる繊細な描写と、アクションやスペクタクルのド迫力を同時に実現。惑星デューンでは灼熱の乾いた砂漠の中に巨大なサンドワーム(砂虫)が出現し、砂嵐が巻き起こる。そこに先住民フレメンたちが姿を見せる光景は『アラビアのロレンス』(1962年/監督:デヴィッド・リーン)の進化形のようだ。ヴィルヌーヴ組はVFXに頼りすぎない撮影法を模索し、ハンガリー、ヨルダン、アブダビ、ノルウェーでの大規模なロケーション撮影が行われた。
そしてキャストの凄さ。単に「豪華」というだけではなく、ハリウッドの枠すら超えた世界最強と呼べるスタメン──真の実力で光り輝く精鋭たちを集めた夢のオールスター・キャストがそろった。
銀河系間の権力闘争に巻き込まれ、救世主としての使命に目覚めていく主人公の若者、ポール・アトレイデス役には、あのティモシー・シャラメ。1995年生まれ──Z世代のトップランナーでもある彼が、満を持してハリウッド大作の主演を務める。『君の名前で僕を呼んで』(2017年/監督:ルカ・グァダニーノ)や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019年/監督:グレタ・ガーウィグ)など、よく「王子様」のイメージで語られる彼だが、今回のポール役はその最初の集大成になるのではないか。『スター・ウォーズ』サーガにおけるルーク・スカイウォーカー的な立ち位置ともいえる役柄(もっともハーバートの小説こそが元祖なのだが)ながら、高貴な美のなかに憂いや陰り、繊細さを湛えた面持ちや佇まいが生きる。
また『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年/監督:J・J・エイブラムス)からの続三部作でポー・ダメロン役を務めたオスカー・アイザックが、ポールの父であるアトレイデス家の領主、レト公爵を演じる。もともと原作小説の熱心なファンだったアイザックは、この大役に挑むに当たり黒澤明映画の三船敏郎なども参考にしたという。そしてポールの母である聖なる戦士レディ・ジェシカ役には、レベッカ・ファーガソン。人気アクションシリーズ『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015年/監督:クリストファー・マッカリー)からイルサ・ファウスト役を務め、さらにミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』(2017年/監督:マイケル・グレイシー)のオペラ歌手ジェニー・リンド役がよく知られている。今回、息子と揺るがぬ絆を結ぶキーパーソンとして作品を牽引する存在だ。
アトレイデス家の武術指南役ガーニイ・ハレック役はジョシュ・ブローリン。ヴィルヌーヴ組には『ボーダーライン』(2015年)で参加済みの彼だが、最近ではMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)で、アベンジャーズの宿敵サノスを演じたことが有名。今回は若きポールを全力でサポートする腹心であり、ティモシー・シャラメと彼のコンビネーションは牛若丸と弁慶のよう。またポールが兄のように慕うダンカン・アイダホ役は、DCユニバースでアクアマン役を務めたジェイソン・モモアが務める。
さらに砂の惑星の先住民族、フレメンの美しき戦士チャニ役にはゼンデイヤ。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年/監督:ジョン・ワッツ)のヒロインMJ役で大きく注目された彼女だが、今回はポールの予知夢の中に繰り返し登場する重要なキャラクター。まさしく次世代を担う新星にふさわしい役どころだ。
そのほかレディ・ジェシカも所属する女性集団「ベネ・ゲセリット」の教母ガイウス・ヘレネ・モヒアム役に扮するシャーロット・ランプリングをはじめ、ハビエル・バルデム、ステラン・スカルスガルド、チャン・チェンなど、ヨーロッパやアジア圏から映画ファンにはおなじみの実力者たちが集結している。マーベルにDC、『スター・ウォーズ』に『ミッション:インポッシブル』、そして尖鋭的なアート系映画からもメンバーが寄り集まった。
音楽は名匠ハンス・ジマー。やはり長年の原作ファンである彼は、物語の中の広大な砂漠にあらためて身を置き、夢見るような気持ちで曲を作り上げていったという。
まさにこの映画は「総力戦」。ドリームチームのアンサンブルプレーを堪能する愉楽に満ちているのだ。この空前絶後の映画体験を味わい尽くすためにも、特にIMAXでの鑑賞をおすすめしたい!
『DUNE/デューン 砂の惑星』
監督/ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演/ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ゼンデイヤ、シャーロット・ランプリング、ステラン・スカルスガルド
10月15日(金)より、全国公開
(C)2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved
配給/ワーナー・ブラザース映画
Text:Naoto Mori Edit:Sayaka Ito
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e6ed5284a4d0d49a35936fb01d66aa9c4506d01

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<新刊と文庫>「疾病捜査官」など

2021-10-26 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/24 05:00
<単行本>
◆疾病捜査官 アリ・S・カーン、ウィリアム・パトリック著
 著者のカーンは、世界中の感染症の発生の原因を究明し制圧を図る米国疾病対策センターの元疫学専門家で、「疾病捜査官」と呼ばれ、エボラ出血熱、SARSなどに対処した。「2020年版のための序文」で新型コロナウイルス感染症について述べ、公衆衛生システムの構築の必要性を訴えている。熊谷玲美訳。(みすず書房 3740円)
◆山の怪異大事典 朝里樹著
 富山県龍王岳の登山者を引き裂く天狗(てんぐ)。明治の記録に残る大阪府能勢町の山に出現した体長190センチのスズメバチ。アイヌ伝承にあるタバコ好きの山男…。北海道から沖縄まで、山にまつわる怪異伝承・伝説・うわさ話をまとめた、読んで面白い怪事典。(宝島社 2200円)
◆旗の大図鑑 エリザベト・デュモン=ル・コルネク著
 古代から力の誇示として掲げられていた“旗”は、人を束ねる役目が加わり、国の近代史を語る象徴までになった。世界の国旗はもちろん、ソ連など消えた国家の旗や商船旗などまで、旗にまつわる物語をさまざまな角度から検証する。岡崎秀訳。(日経ナショナルジオグラフィック社 3410円)
<文庫・新刊>
◆食べものから学ぶ世界史 平賀緑著
 食べ物を題材に、経済学者が世界経済の歴史と資本主義の成り立ちをわかりやすく解説する。砂糖、小麦、トウモロコシ、大豆、豚肉などの食べ物が「商品」へと変わる中、大量消費が進む一方で、飢餓で苦しむ人が大勢いる問題も起きている。これからどう食べてどう生きていくか、考えるきっかけを与えてくれる。(岩波ジュニア新書 902円)
◆ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ著
 英国在住のライター・コラムニストによる、中学生の息子の学校生活を中心にした日常と社会を描くノンフィクション。貧困、差別などにさらされる同級生たちと共に悩みながら成長していく息子、息子をあくまでも一人の人として尊重しようとする母親の姿が丁寧に、ユーモアを交えながらつづられる。解説で書店員・日野剛広は本書が若い読者に与えた影響について述べている。(新潮文庫 693円)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/603811

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする