先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

発見の瞬間、マチュピチュ発見百年

2011-07-26 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック ニュース July 25, 2011

 ジャングルの草木に覆われたマチュピチュ遺跡(左)。100年前の1911年7月24日、初めて訪れたアメリカ、イェール大学の考古学者ハイラム・ビンガムが撮影した。右は現在の姿。
 ビンガムの想像とは異なり、マチュピチュを含めペルーで訪れた古代インカ遺跡はどれも隠されておらず、見捨てられてもいなかった。テキサス大学オースティン校のクリストファー・ヒーニー氏は、「尾根の頂部で先住民の家族を見つけ、ビンガムは非常に驚いたようだ」と話す。
 先住民たちはマチュピチュの石の建物を避け、尾根の他の場所で木の小屋を建てて生活していた。3組の家族が暮らしており、1人の少年が残りの山道の案内を買って出た。ついにビンガムは、後に世界的な注目を集める15世紀の都市の全体像を目の当たりにすることになる。
 マチュピチュの大半はジャングルのつる植物や樹木に覆われており、作物を栽培する開墾地が点在していた。「まさしく生活の場で、数百年間続いていた」とヒーニー氏は述べる。
「ビンガムの登場は彼らの生活に大きな変化をもたらしたはずだ。土地の所有者に存在を知られてしまったのだから。“家賃”を徴収されたかどうかはわからないが、1911年に住んでいた3組の家族の内、1915年には2家族が去っていった」。残った1家族は、最終的にペルー政府から遺跡の管理人として雇われたという。
 ヒーニー氏は昨年、『Cradle of Gold: The Story of Hiram Bingham, a Real-Life Indiana Jones, and the Search for Machu Picchu(黄金のゆりかご:マチュピチュを発見した“リアル・インディ・ジョーンズ”ハイラム・ビンガムの生涯)』を出版している。
Photographs by Hiram Bingham, National Geographic (left) and Harvey Lloyd, Getty Images (right)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011072501&expand&source=gnews
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ヤノマミ』が現代人に問い... | トップ | 発掘調査、マチュピチュ発見百年 »
最新の画像もっと見る

先住民族関連」カテゴリの最新記事