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民主化運動の実相を記録し続けた宋隆泉氏の写真展「台湾の自由風景」にぎわう 東京・台湾文化センター

2024-06-01 | 先住民族関連

ビジネスインサイダー5/31(金) 8:10配

写真展「台湾の自由風景」会場の様子

台湾の民主化運動などをテーマにした作品で知られる台湾人写真家、宋隆泉さんの写真展「台湾の自由風景」が、東京都港区虎ノ門の台湾文化センターでこのほど開幕した。展示作品約100点を通じて台湾社会の激動の時代が実感できる内容。台湾では5月20日に頼清徳政権が発足したこともあり、台湾の歴史や風俗に興味を持つ人々で連日にぎわっている。

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台湾北西部・宜蘭県出身の宋さんは1957年生まれ。郷里の雑誌「カバラン」(噶瑪蘭)の撮影・美術編集を務めたのをはじめ、月刊誌「ニューウェイブ」や週刊誌「自由時代」の撮影、編集に携わった。

台湾は日清戦争(1894~1895)の結果、下関条約によって約半世紀の間、日本の統治下におかれ、第二次大戦終結後は中国国民党政権による独裁政治が続いた。1949年の二・二八事件を機に反体制派民衆を弾圧する「白色テロ」時代を迎え、以降1987年までの世界最長とされる戒厳令時代には言論や表現の自由が奪われた。

その後の李登輝時代を境に次第に民主化、本土化の時代を迎えたが、報道現場にいた宋さんは、当初は伝統文化や風俗を主題としていたものの、1986年以降は元来の芸術的視点も維持しつつ、デモや抗議活動、またその中心人物などをファインダー越しに追うようになり、社会の変化や時代のうねりを写真作品にしてきてきた。

今回の写真展でも、先住民の風俗や、伝統歌劇「歌仔戯」など農村、漁港の景色とともに、戒厳令への抗議や民主進歩党の結党、二・二八事件を風化させないためのデモ行進や、言論の自由を訴えた活動家の姿などを切り取った作品群、また蔡英文前総統や謝長廷駐日代表(大使に相当)ら人物に焦点をあてた作品群が展示されている。

5月15日の開幕式に出席した宋さんは「歴史の真相は簡単にねじ曲げられてしまい、人々の記憶からも簡単に忘れさられてしまう」「歴史の現場で何が起きたのかをこれらの写真を通じて知ってほしい。私はビジュアルで忘却にあらがいたい」などと語っていた。6月14日まで(午前10時~午後5時、土日祝日休館)。入場無料。同展は9月29日から10月1日、大阪でも開催される予定。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f00317ceb9a91ddfae9b226f5dece4efc49d541f

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