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<ウポポイとわたし>3 文化伝え共生の道開く 白糠アイヌ協会会長・天内重樹さん=釧路管内白糠町

2020-07-05 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/04 09:19
 ウポポイがアイヌ文化をしっかり伝える施設になってほしいと願っています。道民の間でもアイヌ民族への理解が進んでいないと感じるからです。アイヌ民族のことを知らないことが差別につながることもあると思います。
 小学2年の時、担任の先生が私のことをアイヌ民族だと知り、クラスみんなの前で私に「アイヌ民族の踊りを披露して」と言いました。先生は悪気なく言ったかもしれませんが、私は静まり返った教室で1人で踊り、同級生から冷やかされるなどして、すごく嫌な思いをしました。
 私の男性の友人は、アイヌ民族という理由だけで結婚を断られました。時代の流れとともに、こうしたあからさまな差別は減ったかもしれませんが、いまだに職場や学校でアイヌ民族だから関わりを持たないといった差別は残っています。
 ウポポイを運営するアイヌ民族文化財団(札幌)の依頼を受け、私が狩猟などについてアイヌ語で書いた説明文が中核施設の国立アイヌ民族博物館に展示されています。アイヌ民族の文化や技術、暮らしについて理解を深めてほしいです。知るということが、本当の「共生」への道だと信じています。(聞き手・長堀笙乃)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/437264
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