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北海道新聞2023年2月7日 20:50(2月7日 20:53更新)
「北方領土の日」の7日、領土返還運動原点の地の根室市内で、3年ぶりに一般参加者が出席する根室管内住民大会が開かれるなど、根室管内各地で元島民らによる関連行事が行われた。ロシアによるウクライナ侵攻後初の「北方領土の日」となり、領土返還への道筋は見通せない中でも元島民らは問題の解決を強く願った。

根室管内住民大会で「北方領土を返せ」とシュプレヒコールを上げる元島民ら
■3年ぶり関係者一堂 根室で住民大会、元島民ら拳突き上げ
【根室】市総合文化会館で7日に開かれた「北方領土の日」根室管内住民大会では、参加した元島民ら850人が、それぞれの思いを胸に「北方領土を返せ」とシュプレヒコールを上げた。平和条約交渉やビザなし渡航が中断するなか、3年ぶりに地域の関係者が一堂に集まり、返還運動の拡大を誓い合った。
管内1市4町でつくる北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会の主催。参加者は「北方領土を返せ」とプリントした鉢巻きを締めて出席した。シュプレヒコールでは、政府方針でイベントで声を出す場合の入場制限が無くなったことを受け、参加者は「北方領土問題を解決しよう」「返還要求運動に参加しよう」「返せ」などと声を上げた。
決意表明には元島民ら根室市内の3人が立ち、返還運動の拡大に向けた思いを語った。国後島出身の鈴木昭男さん(82)は「領土問題が置き去りにされないように、粘り強く返還運動を続け、国内外に強く発信していく」と訴えた。歯舞群島水晶島元島民4世の根室高1年佐藤紅羽さん(16)は「返還に向け、若者らしい独創性と想像力を生かして活動する」、根室青年会議所理事長の野陳克敏さん(31)は「青年に返還運動への参加を呼びかけ、後継者を増やしていく」と語った。
中標津町の西村穣町長は主催者あいさつで、領土問題を取り巻く厳しい環境を念頭に「引き続き全国の先頭に立って、返還要求運動を強力に推進する」と意気込んだ。会場では東京・国立劇場で開かれた北方領土返還要求全国大会の岸田文雄首相らのあいさつも中継された。
・・・・・・・・・・・・
(川原田浩康)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/798568
北海道新聞2023年2月7日 20:50(2月7日 20:53更新)
「北方領土の日」の7日、領土返還運動原点の地の根室市内で、3年ぶりに一般参加者が出席する根室管内住民大会が開かれるなど、根室管内各地で元島民らによる関連行事が行われた。ロシアによるウクライナ侵攻後初の「北方領土の日」となり、領土返還への道筋は見通せない中でも元島民らは問題の解決を強く願った。

根室管内住民大会で「北方領土を返せ」とシュプレヒコールを上げる元島民ら
■3年ぶり関係者一堂 根室で住民大会、元島民ら拳突き上げ
【根室】市総合文化会館で7日に開かれた「北方領土の日」根室管内住民大会では、参加した元島民ら850人が、それぞれの思いを胸に「北方領土を返せ」とシュプレヒコールを上げた。平和条約交渉やビザなし渡航が中断するなか、3年ぶりに地域の関係者が一堂に集まり、返還運動の拡大を誓い合った。
管内1市4町でつくる北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会の主催。参加者は「北方領土を返せ」とプリントした鉢巻きを締めて出席した。シュプレヒコールでは、政府方針でイベントで声を出す場合の入場制限が無くなったことを受け、参加者は「北方領土問題を解決しよう」「返還要求運動に参加しよう」「返せ」などと声を上げた。
決意表明には元島民ら根室市内の3人が立ち、返還運動の拡大に向けた思いを語った。国後島出身の鈴木昭男さん(82)は「領土問題が置き去りにされないように、粘り強く返還運動を続け、国内外に強く発信していく」と訴えた。歯舞群島水晶島元島民4世の根室高1年佐藤紅羽さん(16)は「返還に向け、若者らしい独創性と想像力を生かして活動する」、根室青年会議所理事長の野陳克敏さん(31)は「青年に返還運動への参加を呼びかけ、後継者を増やしていく」と語った。
中標津町の西村穣町長は主催者あいさつで、領土問題を取り巻く厳しい環境を念頭に「引き続き全国の先頭に立って、返還要求運動を強力に推進する」と意気込んだ。会場では東京・国立劇場で開かれた北方領土返還要求全国大会の岸田文雄首相らのあいさつも中継された。
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(川原田浩康)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/798568