北海道新聞 01/06 06:30
二風谷小で試行されたアイヌ語の授業。左から2人目が関根健司さん=昨年12月16日
【平取】日高管内平取町の町立二風谷小(千葉竜美校長、26人)は2016年度から、児童にアイヌ民族の言葉を学んでもらう授業を年間10回、総合的な学習として行うことを決めた。アイヌ語は話すことのできる人が急速に減り、消滅の危機にある。道アイヌ政策推進室は「アイヌ語の授業をカリキュラムに組み込み、まとまった時間数で教える例は聞いたことがない」と話している。
二風谷小は毎年、アイヌ民族の伝統衣料を織るなどの文化体験を総合学習に取り入れている。アイヌ語の授業も、外部講師を招いて6、7年に1回行ってきたが、アイヌ語の授業を全く受けずに卒業する児童もいたため毎年行うことにした。千葉校長は「言語を学ぶことで、民族の文化や歴史についてさらに理解を深めてほしい」と話す。
講師は、住民有志によるアイヌ語教室でボランティアを務めたり、ニュージーランドの先住民族マオリと交流したりしてアイヌ語の復興を目指す、二風谷アイヌ文化博物館学芸員補の関根健司さん(44)。二風谷小は3~6年生合同での授業を計画している。具体的な授業内容は検討中だが、関根さんは、マオリの人々がマオリ語を教える際に実践していたゲームを取り入れる予定だ。
関根さんは15年度も、昨年12月までに総合学習の中でアイヌ語の授業を4回試行した。二風谷小では、学習発表会などでアイヌ語を使う児童が増えており、関根さんは「北海道にアイヌ語が広がるその一歩になれば」と期待する。
北海道アイヌ協会は「子供たちがアイヌ語に触れる機会が増えるのはすばらしい」と評価している。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0219870.html
二風谷小で試行されたアイヌ語の授業。左から2人目が関根健司さん=昨年12月16日
【平取】日高管内平取町の町立二風谷小(千葉竜美校長、26人)は2016年度から、児童にアイヌ民族の言葉を学んでもらう授業を年間10回、総合的な学習として行うことを決めた。アイヌ語は話すことのできる人が急速に減り、消滅の危機にある。道アイヌ政策推進室は「アイヌ語の授業をカリキュラムに組み込み、まとまった時間数で教える例は聞いたことがない」と話している。
二風谷小は毎年、アイヌ民族の伝統衣料を織るなどの文化体験を総合学習に取り入れている。アイヌ語の授業も、外部講師を招いて6、7年に1回行ってきたが、アイヌ語の授業を全く受けずに卒業する児童もいたため毎年行うことにした。千葉校長は「言語を学ぶことで、民族の文化や歴史についてさらに理解を深めてほしい」と話す。
講師は、住民有志によるアイヌ語教室でボランティアを務めたり、ニュージーランドの先住民族マオリと交流したりしてアイヌ語の復興を目指す、二風谷アイヌ文化博物館学芸員補の関根健司さん(44)。二風谷小は3~6年生合同での授業を計画している。具体的な授業内容は検討中だが、関根さんは、マオリの人々がマオリ語を教える際に実践していたゲームを取り入れる予定だ。
関根さんは15年度も、昨年12月までに総合学習の中でアイヌ語の授業を4回試行した。二風谷小では、学習発表会などでアイヌ語を使う児童が増えており、関根さんは「北海道にアイヌ語が広がるその一歩になれば」と期待する。
北海道アイヌ協会は「子供たちがアイヌ語に触れる機会が増えるのはすばらしい」と評価している。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0219870.html