先住民族関連ニュース

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バングラ滞在経験談 文化芸大生ら語る

2016-01-13 | 先住民族関連
中日新聞 2016年1月11日
 南アジアのバングラデシュに理解を深める催しが十日、浜松市中区のクリエート浜松であった。浜松在住のバングラデシュ人男性や滞在経験のある学生らが、それぞれの視点で同国の魅力や日本とのつながりを語った。
 浜松国際交流協会が開き、五十人が耳を傾けた。日本貿易振興機構(ジェトロ)浜松の安藤裕二さん(31)、静岡文化芸大四年の田中志歩さん(22)、市内で英会話スクールを経営するウーシャ・ランジャンさん(46)が講師を務めた。
 研修生として首都ダッカに一年二カ月滞在した安藤さんは「貧困や洪水などのイメージがあるが、農業大国で経済成長を続けている。とても親日的で日本とつながりが深く、滞在中は多くの人に助けられた」と説明。「イメージで決めつけずに、自分で見て聞いて本当の姿を確かめてほしい」と語りかけた。
 田中さんは、先住民族が暮らすチッタゴン丘陵地帯で日本語教師として活動。「民族ごとに言葉が違うけれど、子どもたちは仲良く助け合って学んでいる。日本語を知ることで世界に視野が広がるような授業を心掛けた」と振り返った。
 二十年前に来日したランジャンさんは、電車やバスが時刻表通りに運行され、治安が良いなど、日本の優れた点を挙げた。「多くの人が当たり前と思っているかもしれないが、海外では違う。もっと自分の国の良さを感じて、誇りを持ってほしい」と話した。
 会場では、同国でよく飲まれている甘い紅茶やお菓子も振る舞われた。
(宿谷紀子)
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20160111/CK2016011102000045.html

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平穏祈りアシリパノミ 千歳アイヌ協会が新年恒例儀式

2016-01-13 | アイヌ民族関連
苫小牧民報  (2016年 1/11)

儀式の締めくくりでイナウに火を付けた中村会長
 千歳アイヌ協会(中村吉雄会長)は10日、市内新星の蘭越生活館で新年恒例の儀式「アシリパノミ」を行った。恵庭や様似、苫小牧などの協会役員らと共に伝統に従い、新年の暮らしを温かく見守ってもらえるよう火の神に祈った。
 「アイヌの家チセ」の中を再現した同生活館の一室で中村会長を祭司として儀式が進んだ。山口幸太郎市長ら来賓も一緒に民族衣装をまとい、床に切ってあるいろりを取り囲んで車座になった。中村会長は「今後も皆さんが幸せに暮らせますように祈ります」と解説してから始め、アイヌ語でしきたりの所作を続けた。
 炉の傍らには、祈りの際の御幣「イナウ」を立てた。餅やサケなどの供え物もあり、お神酒を次々と振り掛けた。
 アイヌの基本的な神事は、どの神に祈るときも最も身近な火の神「アペフチカムイ」にまず祈る。暮らしを脅かす悪い神が近づかないよう、祈願が正しく神に届くようにするならわしに従い、厳かな1時間余りのときが流れた。
 儀式の後には関係者約80人出席の新年交礼会を催した。開式のあいさつで中村会長は「白老にこれからできるアイヌ象徴空間では、国と折衝する道協会理事会を後押したい」と述べ、千歳川でのカワシンジュガイの保護や市内小学校のアイヌ文化学習支援に向けた抱負を語った。
http://www.tomamin.co.jp/20160134053

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