先住民族関連ニュース

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カナダ先住民が怒り、交渉に暗雲 遺伝資源の利益配分で

2010-10-22 | 先住民族関連
【共同通信 2010/10/21 18:14】
 薬の開発に役立つ植物や微生物などの遺伝資源をめぐる名古屋市の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の交渉で、カナダの先住民グループの代表が21日、記者会見し「カナダ政府など一部の国がわれわれの権利をないがしろにしようとしている」と厳しく批判。交渉中の遺伝資源の利益配分ルールに関する議定書に、先住民の権利を明確に盛り込むよう求めた。
 先進国や発展途上国の一部に、先住民が受け継いできた薬草の使い方などの伝統的知識を、利益配分の対象から巧みに外そうとする動きが出ているのが背景。ある先住民グループのメンバーは展開次第で会議をボイコットする姿勢を表明。先住民の伝統的知識の扱いは今回の大きな論点で、遺伝資源の交渉全体が暗礁に乗り上げる恐れも出てきた。
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102101000657.html

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「病原体」で協議難航 COP10、事務局危機感

2010-10-22 | 先住民族関連
(中日新聞 2010年10月21日)
 生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)は21日午前、発展途上国の動植物などの生物資源を、先進国が利用した際の利益配分を定める「名古屋議定書案」を非公式会合で協議。熱帯雨林などで病原体が見つかった場合、緊急に対策を講じる必要性を主張する先進国と、病原体も資源として扱うべきだとする途上国が対立。条約事務局関係者は「同時並行で争点を協議しているが、現在のペースでは採択にこぎつけるのは難しい」との見解を示した。
 議定書案の協議はこのほか、先住民族が先祖代々引き継いできた植物の薬効を「伝統的知識」として生物資源で扱うかなどを協議。最も懸案とされる「植民地時代まで議定書の効力をさかのぼるべきだ」と途上国が求める「遡及(そきゅう)」の条項は手が付けられていない。
 一方、2011年からの生態系保全の取り組み指針となる新戦略目標「愛知ターゲット(目標)」を協議している作業部会は、20年までの短期目標をめぐり紛糾している。
 この日午前までブラジルなど途上国は「生物多様性の損失を止めるには、これまでの100倍の資金援助が必要」と訴え、先進国と対立しており、日本政府関係者も「さまざまな案が出てきて議論が混乱している」と危機感を募らせている。
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/cop10/list/201010/CK2010102102000208.html

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アイヌ文化学び幼児教育豊かに 釧路専門学校で学生対象に講座

2010-10-22 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 10/21 14:04)
 【釧路】自然と共存するアイヌ民族の精神から保育や幼児教育の心構えを学んでもらおうと、釧路市昭和中央の釧路専門学校(月見八紘(ひろつな)校長)は今秋、保育士や幼稚園教諭を目指す学生を対象としたアイヌ文化講座を開講した。学生たちは古式舞踊や伝統楽器作りなどを通じ、アイヌ民族の伝統を学んでいる。(鄭真)
 同校では昨年度、アイヌ文化を学ぶ3日間の集中講座を初めて開催。本年度は保育士などを養成するこども環境科の1年生33人を対象に、全15回の講座を新たに設定した。
 春採アイヌ古式舞踊釧路リムセ保存会が同校に講師を派遣し、9月末から週に1回のペースで講義が行われている。
 19日の講義では伝統楽器のムックリ(口琴)作りが行われ、ムックリの制作や演奏活動を続ける釧路市の鈴木紀美代さん(63)が、学生たちに竹の削り方などを細かく指導した。
 受講した長沢絵里さん(24)は「これまでアイヌ民族の文化に触れる機会はなかったけど、この講座で、何世代にもわたり受け継がれてきた大切なものだと実感しました」。同校の手島育講師は「文化を楽しみながら、自然を大切にし、人を思いやるアイヌ民族の精神を学び取って将来に生かしてほしい」と話している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/256399.html


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中学生 アイヌ語学ぼう 旭教大生らテキスト作成

2010-10-22 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 10/21 08:44)
 【旭川】道教育大旭川校でアイヌ語を学ぶサークル「AIU(アイユ)」の学生や卒業生が、中学生向けのアイヌ語学習テキスト「シネプ トゥプ レプ!」(1、2、3の意)を作成した。文法などを漫画入りで紹介し、わかりやすさにこだわった。道教委は「中学生を想定したアイヌ語のテキストは初めてでは」と話している。
 テキストは簡単なあいさつや自己紹介の話し方から始まり、「(それは)~です」「~(場所)にいます」といった表現や、疑問文、否定文、単数複数、接続詞の使い方などを、分かりやすく漫画入りで紹介し、練習問題も載せた。
 アイヌ語を使ったかるたやすごろくなどゲームも収録し、小学生でも親しめるように工夫している。大きさはA4判で178ページ。
 AIUは「アイヌ語で話す者たちの集まり」の原語を略したもの。アイヌ語を教育にも取り入れたいとするサークルのメンバー7人が、学習成果を形に残そうと、作成に半年をかけた。
 編集に携わったメンバーの一人で、道教育大旭川校大学院生、深沢美香さん(24)は「アイヌ語を少しでも『面白い』と思ってもらえれば。見本は完成したので、引き合いがあれば増刷を考えたい」と話している。
 写真資料などを提供した川村カ子(ね)トアイヌ記念館(旭川)の館長、川村兼一さん(59)は「アイヌ語はとっつきにくい印象もあるが、このテキストはわかりやすくまとまっている」と評価する。連絡先は深沢さん、電子メールmk.fukazawa@hotmail.co.jpへ。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/education/256317.html

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