京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
旧浜離宮に隅田川から船で乗り付ける、
さもなくば、
JR新橋駅・汐留口から徒歩、
今回は旧芝離宮から徒歩、
大手門から、
御花畑に迷い込む、
遠くに高層ビルを眺めながら、
花の中に沈む、
キバナコスモス、
愛らしい瞳、
ただひたすら、
獰猛そうな、
森の方に飛んで行った、
枯れた花びらも賑わう、
都会の御花畑に束の間過ごす、
東京浜松町駅に下車、
徒歩数分で旧芝離宮恩賜庭園、
池泉回遊式の大名庭園、
1678年、
老中大久保忠朝の邸宅、
幕末には、
紀州徳川家の芝御屋敷となる、
その後、
庭園の復旧と整備がなされ、
彼岸花が秋の風に揺れている、
嘗ての海面を埋め立て、
浜に広がる庭園であったが、
今では高層ビルに囲まれて悲し気、
水面にも高層ビルの蔭が、
石組みが残る、
紀州下屋敷の門扉の石柱とか、
移築し四阿の柱に、
今では石柱だけが残る、
大きな蹲踞、
大きな灯籠だけが往時をしのぶ、
池の周りを敷石が巡り、
石橋がつなぐ、
四阿から芝生が広がり、
浜が残る、
シャリンバイの実、
そして小さな白い花が控えめに咲く、
実一つ、
萩が零れる、
ミヤギノハギ、
水面に写るビルの窓が揺れる、
ここから十数分の所に、
旧浜離宮恩賜庭園が広がる、
その2、
久しぶりに陶芸倶楽部に駈けこむ、
一刻の短い時間、
電動ロクロから平皿を形成、
高台を心を込めて削り出す、
径22センチ、
焼成すれば21センチ、
久しぶりの出来に心楽し、
陶印「曉」を押す、
外の曲線に苦心、
2週間後の素焼きとなる、
窯の順番を待つ「猪口」、
呉須と鬼板が鵜の斑釉で、
どう出るかが楽しみ、
これもまた2週間後に、
一雨ごとに、
秋の訪れを感じ、
日本の秋を思い出す、
ゴーヤの黄色い花が揺れる、
薄日を浴びて柔らかな空気を醸す、
急ぎ足のアリが蜜を求めて、
潜り込む、
天高く、
へちまが揺れる、
ザクロがますます朱に染まる、
枯れ尾花も現れ出す、
銀色に輝きだす実、
気に入りの楠、
迷宮の世界が広がる、
実に不思議な景色、
横に大きな栗の木、
落ちる、
グラウンドのネットに、
名残の小さな朝顔、
秋の空気に、
凛として建つ校舎、
小学校玄関先、
向かいの住宅に酔芙蓉が、
午前中は白い花、
しかし午後には、
白い花は朱に染まる、
酔芙蓉とは確かに、
翌朝には小さく丸まって、
朱の花が落ちている、
新宿御苑の温室に熱帯世界が広がる、
ここ日本には亜熱帯世界が今夏広がっていた、
暦の上では白露なれど、
天空高く青空が広がる、
パパイヤがたわわ、
気に入りのオオタニワタリ、
巨大なシダの世界に、
シダの新芽、
アラビアコーヒーの青い実、
やがて赤紫色から青紫色、
そして瑠璃色と様ざまな色に変わる、
マダガスカルジャスミンの実に出会う、
さらに、
驚きの実、
こちらは、
ここにも新芽が萌いずる、
かわいらしいササウチワとか、
定番、