一雨ごとに、
秋の訪れを感じ、
日本の秋を思い出す、
ゴーヤの黄色い花が揺れる、
薄日を浴びて柔らかな空気を醸す、
急ぎ足のアリが蜜を求めて、
潜り込む、
天高く、
へちまが揺れる、
ザクロがますます朱に染まる、
枯れ尾花も現れ出す、
銀色に輝きだす実、
気に入りの楠、
迷宮の世界が広がる、
実に不思議な景色、
横に大きな栗の木、
落ちる、
グラウンドのネットに、
名残の小さな朝顔、
秋の空気に、
凛として建つ校舎、
小学校玄関先、
向かいの住宅に酔芙蓉が、
午前中は白い花、
しかし午後には、
白い花は朱に染まる、
酔芙蓉とは確かに、
翌朝には小さく丸まって、
朱の花が落ちている、