京都北西に位置する愛宕山、
山頂の愛宕神社での歌会に、
明智光秀の謀反が暗示されたという、
その麓の鳥居に建つ鮎料理屋二軒、
平野屋、
その下手に、
つたや、
旧街道沿いに残る家並み、
鳥居本、
時代劇の撮影にも取り入れられている、
やがて、
祇王寺から二尊院に下って来る、
山門内に茶店が迎える、
細い山裾の道を辿ると、
小さな俳人去来の墓石に出会う、
その南側に小さな庵、
落柿舎、
向かいに広がる畑の反対側から庵を眺めると、
嵯峨人形の小さな店が道の角に、
嵯峨の路をさらに辿ると、
大河内山荘に至る、
竹林が広がる、
幻想的な世界がここには広がっている、
かぐや姫の結界の世界のよう、
竹藪の下に山陰本線が通っている、
以前は単線であり、
いにしえの蒸気機関車の汽笛を思い起こす、
今様にトロッコ電車が汽笛を鳴らす、
今昔の空、