一昨日、尾小屋鉱山資料館で開催中の企画展「こまつの珠玉」に行って参りました。この企画展は8月4日から開催中でしたが、尾小屋鉱山資料館の定休日が「石の華」と同じ水曜日ですので、これまで中々チャンスがなかったのです。今回は10月1日から始まった小松市立博物館の特別展「小松の石と文化」と併せて見学する為に、早朝から出掛けて昼頃まで外出してきました。
朝9時に尾小屋鉱山資料館に到着しました。ちょうど玄関の清掃中だったSさんが出迎えて下さいました。入り口で「こまつミュージアム・パス」を購入しました。これで小松市立博物館も入れます。
その日は朝一という事もあり、入館者は私ひとりです。贅沢な独占状態でSさんの案内で企画展を見学しました。
まずは里帰り標本コーナー(尾小屋鉱山で勤めていた三輪豊次郎氏のコレクション)から見ました。尾小屋鉱山らしい標本が並んでいました。幾つか写真を出します。
いい感じの紫水晶の群晶
フラワー状水晶の群晶
鳥の羽のような形状に見える重晶石
三輪コレクションの特徴は天然の鉱物コレクションだけではありません。鉱山関係者ならではの貴重な標本が並んでいました。
尾小屋鉱山のインゴット
粗鋼
人工的な豆粒状の黄銅鉱?
人工的な何物か?
黄銅鉱?のデンドライト
私は特に上の最後の写真の黄銅鉱?のデンドライトを興味深く思いました。金色のデンドライトは初めてみました。
次は石川県鉱物同好会のS会長と前K会長所蔵の観賞石サイズの大型標本コーナーです。
その後、常設コーナーを見てから、2階の企画展「宮沢賢治と鉱物」コーナーを見学しました。こちらは8月に小松市絵本館ホールで開かれた展示をベースにさらに石の種類と幅を広げた内容になっており、再度、楽しむ事ができました。展示品の中には記憶に残っている標本もあったりして、私も特別にうれしく思いました。
尾小屋鉱山資料館には小一時間ほど滞在しました。その後、小松市立博物館に移動しました。
小松市立博物館の方は写真撮影不可でしたので写真はありません。
特別展「小松の石と文化」は非常に充実した展示会でした。展示物は然ることながら、最も驚いたのは特に3階の展示スペースのリニューアルです。以前の展示スペースを知っている私はその違いが良くわかりました。これも日本遺産認定効果なのでしょうか。小松出身の石好きの私にとっても歓迎すべき現象だと思いました。
両方の展示会は石好きさんなら必見の展示会だと思います。
このような展示会を機会に、まだどこかに埋もれている石の名品が、今後、続々出てくるような予感がしております。