今日は「光る石」です。何と!「光る石」のタイトルは初登場となります。
先日、常連さんのOさんが最近店に置いたブラックライトに興味を示し、そのブラックライトで店の鉱物標本を片っ端から照らし始めました。すると面白い事にそのブラックライトに反応して「光る石」が続出したのです。
「石の華」にはミネラライトという短波のブラックライトと長波のブラックライトと主に除菌用に使うというブラックライトの3種類のブラックライトを置いてありましたが、先日、試しにと思い、安価なブラックライトをもうひとつ取り寄せてみました。紫外線ブラックライトには波長の違うものが複数あるようで、鉱物によっては波長の合うものが光るようです。
その新しいブラックライトは安価ながらもLEDが12個付いている強力なものです。そして「石の華」には私の好きな方解石が多くあるせいか、そのブラックライトに反応して光る石がたくさんあったようです。私としては主に鉱物の結晶形態に興味があったので、「光る石」にはそれほど強い興味があった訳ではありませんでした。ただ、「光る石」やカラーチェンジ現象は面白い現象なので関心はあります。今回はOさんのお蔭で店にあった多くの鉱物が「光る石」だった事を再認識しました。
昨日はそのブラックライトの追加注文していた分が届き、ちょうどそのタイミングで再度Oさんがご来店されました。Oさんは即買いして下さりました。
そして非常に面白い事に、富山から「光る石」好きのUさんもちょうど良いタイミングでご来店されました。Uさんは筋金入りの「光る石」好きです。既に多くの「光る石」をお持ちですし、当店でも多くの「光る石」を購入して下さっています。昨日はUさんはコールマン石を購入されました。そのコールマン石は白い凧型24面体結晶の集合体のような形が気に入っていたものなのですが、それが「光る石」だったとは知りませんでした。どうも「石の華」には私が知らないだけで実は「光る石」がたくさんあるようです。
今日は久しぶりに写真を出します。
オーストラリア ブロークン・ヒル鉱山 産 マンガン方解石(Manganocalcite)
上のふたつは分かりやすい「光る石」です。両方とも方解石ですが、白いようで薄いピンク色をしているマンガンを含んだ方解石はかなりの確率でピンク色に発光するようです。
どうもマンガンと発光には何か密接な関係がありそうです。
「光る石」は石の中でも魅力的な存在だと思います。マンガンに限らず、光る要因を持つ元素と紫外線の波長、色の種類、等々「光る石」は真剣に調べてみる価値がありそうです。